県連40周年記念海外登山報告

            2013年10月4日提出(提出者 Y.TANAKA K.KUDOU)

山  名  キナバル山

山行期間   2013919日〜925

参加者名

青森労山 CL Y.HANADA SL兼写真 Y.NARA S.NARITA 記録 K.KUDOU M.TUJIMURA N.SUWA S.HASEGAWA
  記録 Y.TANAKA

青森FHC S.YAMASHITA

弘前労山 SL S.TOSHIMA M.ASADA S.SAITOU K.KITABATAKE H.MAMIYA

日  程

919日(木) 青森発12:14→成田空港駅着17:29

20日(金) 成田空港発10:3016:45着クアラルンプール19:00発→コタキナバル着21:40

21日(土) ホテル発7:079:15着パークヘッドクォーター9:45発→登山口ゲート着10:00

      登山開始10:20→ラバンラタン小屋着17:05

22日(日) 小屋出発→山頂着→小屋着

23日(月) 小屋出発→登山口ゲート着

24日(火) コタキナバル観光

25日(水) 成田空港着9:45

[山行記録]

(19日)翌日の成田空港からの出発が早いため、空港近くの成田ゲィトウェィホテルに宿泊する。

(20日)成田空港集合時間8時30分にあわせてホテルを出発する。ツアーリーダーの山里さんと合流し、いよいよマレーシア航空でクアラルンプールへ旅立つ。機内ではバティック柄の素敵な制服を着た女性アテンダント(化粧は少々きつめか?)からきびきびとしたサービスを受け快適に過ごす。クアラルンプールには予定通り現地時間で16:45頃着く(日本との時差は−1時間)。その後国内線に乗り換えてコタキナバルへ向かう(19:00発)。コタキナバルへの所要時間は2時間40分、予定通り21:40分につく。空港からホテル専用車で移動し、ザパシフィックステラホテルに着いたのが22時15分頃か。時差は少ないものの、1日狭い機内に閉じ込められて結構疲れた。事前に青森で荷物を整理してパッキングしてきつもりでも不安になり、荷物を広げ収拾がつかなくなる。結局寝たのが深夜0時をまわっていた。ホテルに着いた時は暗くてホテル周辺の景色も見えなかったが、部屋はとにかく広く超豪華である。後でわかったが、ホテルは5つ星、マレーシアでのTPPの会議会場になったホテルとか!安倍首相もここに泊ったのか。そして目の前にひろがるゴルフ場でゴルフを楽しんだかも・・

(21日)ホテルから専用車で世界遺産のキナバル公園へ出発する(7:07)。ポーター、ガイドが待っているパークヘッドクォーター管理事務所まで所要時間2時間。天候は曇り、赤道直下ということでねっとりとした暑さを想像したがそれほどでもない。道路はよく舗装されているようだが、なぜか車はガタガタゆれる。途中高床式の家、バナナがたわわになっている畑?南国の花ブーゲンビリヤ、ハイビスカスなど南国の景色を楽しみながら行く。途中ナバルマーケットでトイレ休憩。

キナバル公園が近づくにつれて、これから登るキナバル山が見えてきて気分は高揚してくる。パークヘッドクォーター管理事務所に着いたのが9:15。ここで現地ガイド3人、ポーター2人と合流する。紹介を受けたあと、それぞれポーターにお願いする荷物を出す。全員分で66k、これを2人のポーターが担ぎ上げてくれる。最初男性ポーターかと思ったら二人とも女性だったのには驚いた。ここで入山手続きが行われ、我々には名前と日付の入った首からさげる許可書が渡された。そして、さらにここから登山口ゲートまでバスに乗り換えて15分程行く(9:45出発)テインポポン登山口ゲートでは、一人ずつ名前を確認され、いよいよ標高1866m地点から登山開始である。(10:20)10分ほど下ったところで、カールソン滝が現れ、その周辺にはピンクの花キナバルバルサム(日本ではインパチェンスの花に似ている)がお出迎えしてくれた。登山道はよく整備されていて歩きやすい。木の根っこを利用した階段で、たまに外人仕様かと思われるくらい段差が大きいところもあるが、一定でないのが歩いていて膝に優しい。それに苔むした樹林帯の中を歩いているので強い日差しも感じられず、気温もさほど暑くなく快適である。現地ガイドがゆっくりゆっくり歩いてくれるので、気持ちもゆとりがあり、時々ツアーリーダーから高山病にならないための3か条などを思い出す。@水を多く飲む、Aシェルターではこまめにトイレに行く、B呼吸は吸うよりも吐く方を意識する等。

最初のシェルターには45分ほどで着いた。シェルターのイメージから有事の避難場所として頑丈な小屋を想像したが、日本の東屋の様な造りである。水などの販売はないがトイレは完備している。

シェルターの標高が表示され(たまに間違っていることもあったが)、次のシェルターまでの距離が示されていてありがたい。

第一シェルター 11:04着→出発11:15

標高1981m、次のシェルターまで441m

第二シェルター 11:38着→出発11:50

標高2081m、次のシェルターまで750m

この辺りからウツボカズラみえてきて、そのりっぱさと奇妙な形にビックリする。

第三シェルター 12:35着→出発12:45

標高2270m、次のシェルターまで920m

第四シェルター 13:40着→出発13:50

標高2515m、次のシェルターまで700m

ラヤンラヤン小屋(第五シェルター) 14:33着→出発14:45

標高2702m、次のシェルターまで934m

この辺りから前方にキナバル山のドンキーイヤーピークやマッシュルームピークなどゴツゴツとした岩肌のキナバル山の雄姿が目の前に迫ってみえてきた。           

第六シェルター 15:45着→出発15:55

標高2960m、次のシェルターまで417m

下界は雲海の中、風がだんだん強くなる。

第七シェルター16:22着→出発16:25

標高3100m

ラバンラタン小屋着17:05 標高3272m

 小屋に入る前に、強風の中急いで集合写真を撮る。小屋は既に先客でにぎわっており、テーブルを確保するのが難しかったが、それでもどうにか確保。夕食には早いので、テーブル席を確保しつつ、交替で部屋に荷物を運んだ。夕食はビュッフェ方式、美味しいものもあり、香辛料の強いものもありで、それぞれ自分に合うものを皿いっぱいに運んでいた。さすがこの夜は用心してアルコール抜きとなった。夕食後頭痛を訴えて鎮痛剤を飲んだ人がいたが、明日は全員山頂に登れるよう願いながら眠りに着く。が中々眠れなかった。
                                                (記録 Y.TANAKA

 

9月22日早朝、2時30分カーテンごしに山頂へ向かうヘッドランプのあかりが真っ暗な岩壁の間からチラ、チラ登ってゆく。昨日からの強風は少しは弱まったか。今日は標高差800メートルをいっきに登り4095メートルの山頂に立つ予定。いつも見慣れた谷、沢がルート上にないせいかちょっと高度感を感じられない変な気分。4時25分、ワイ、ワイとにぎやかにランプの明かりを頼りに主発。5時45分、ロープが連続して固定してある岩場の手前で休憩。ようやく東から朝焼けの空が広がってきた。6時20分、サヤサヤ小屋着。標高は約3800メートル、富士山の山頂と同じくらいか。ここから先はゆったりとした一枚岩の斜面が、山頂直下まで続いていた。9時、、直下からゴツゴツと積み重なった岩場を登りつめてキナバル山の最高峰、ローズピークの頂上に全員でたてた。軽い高山病にかかった仲間もいたがリーダー、サブ、アルパイン社の山里さんのおかげで、ゆっくり、ゆっくり登れたのが良かった。あとは同ルートを小屋まで下るだけ。昼頃に小屋に到着。もう一泊できるのでゆっくりと寛ぐ。

9月23日朝食後4時間以上かけて登山口のパークヘッド、クオーターへ下山、昼食後、2時間かけて車でホテルへ移動。その晩は別の場所で県連40周年登頂記念を祝い豪華に乾杯。9月24日,離島で泳ぐグループ、コタキナバルの町を観光するグループ、それぞれ自由時間を楽しむ。9月25日、前日からの飛行機トラブルで日本に着くのが遅れたが旅慣れたリーダーのおかげで新幹線には間に会い無事青森着。(記録 K.KUDOU