定例山行報告             2013年11月30日提出 (提出者 T.TUSHIMA)

山  名名久井岳 615m                ルート:法光寺〜名久井岳〜恵光院

山行期間:2013年11月3日(日)

参加者:CL S.NARITA SL・写真 H.NAKAMURA SL S.TANAKA   他18名    計21名

コースタイム

合浦公園 6:00 →バス下車(法光寺の600m手前)7:558:05・・・法光寺 8:15〜8:25・・・かもしか遊歩道入口8:30・・・名久井岳登山口(長谷林道)9:17・・・名久井岳山頂9:4255・・・

月山神社(昼食)10:1511:00・・・恵光院11:4012:00→合浦公園15:40解散

山行記録

 小雨の中、まだ薄暗い合浦公園駐車場からバスで出発。紅葉が見頃のみちのく有料道路を通って、一路県南の山、名久井岳をめざす。途中、七戸文化村でトイレ休憩にする頃には雨が上がり、青空も見えてきた。その後、「道の駅十和田」で三沢から参加のTさんと合流し、バスは順調に走行して予定より1時間早く南部町に着いた。リーダーから「光院からの縦走を予定していましたが、バスが法光寺まで入れないので、今日は法光寺からの逆コースにします。」と説明があり、法光寺の600m手前にある鳥居の前でバスを降りる。鳥居をくぐり、〈不老の松〉〈天女の松〉11本に名前が付けてある「日本名松100選 千本松」の並木を10分程歩くと、白華山法光寺に着いた。法光寺は700年あまり前に開山された由緒あるお寺だそうで、日本一の高さの三重の塔、推定樹齢1000,高さ35,周囲8mの立派な杉(爺杉)があった。2階建ての趣のあるトイレもあり、そこをお借りして準備を整えて、8:25いざ出発。

 初めは舗装された県道〈名久井岳公園線〉を5分ほど進み、「健脚コース 頂上まで1.7km」という案内板がある〈かもしか遊歩道〉に入る。道は所々急坂だが、落ち葉のクッションが効いて歩きやすい。8:55、459mピークに着く。一息ついて今度は下り。小さなアップダウンがあって9:15、舗装道路の長谷林道(かもしかライン)に出た。ここにも案内板「長谷ぼたん園4.5km 法光寺1.4km」があり、長谷ぼたん園とは逆の左方向に100m程下ると、〈名久井岳登山道〉の看板があった。ここからが本格的な山道になる。

 9:17山道に入ると急登が続く。鎖場も2か所あったが、岩場の脇につけられた道を慎重に上った。9:40山頂直下に立派な避難小屋があった。中をのぞいてみると、壁際に薪が積んであり薪ストーブがある。ちょっとストーブに当たっていきたくなるような広くて居心地がよさそうな小屋だった。

 9:42名久井岳山頂着。山道に入って25分、随分簡単に山頂に着いてしまった気がした。頂上は広くはないけれど、一等三角点、立派な石碑、名久井岳大権現、方位版など色々あって賑やかだ。地元の人たちにとって大切な山なのだろう。眼下に広がる南部の街とゆるやかに流れる馬淵川、いつもと違う東側からの八甲田の遠望など楽しんで、9:55 月山神社に向かう。

頂上から西側に下り,鞍部まで来ると、天狗杉経由の登山道との分岐があった。CLの話ではそちらの道はものすごい急坂なのだそうだ。私たちはそのまま尾根伝いに進み、10;15月山神社着。この神社では7月、国の重要無形文化財に指定されている〈泉山七歳児初参り〉が行われるとのことで、ちっちゃな手形が押してある絵馬が沢山掛けられていた。お昼にはまだ早いけれど、ここで45分のランチタイム。木漏れ日の中、おしゃべりに花が咲き、ゆっくりと昼食をとる。

あとは恵光院に下るだけだ。かなり急傾斜のところもあり、満腹で緩みそうになる気持ちを引き締め直して、スリップしないように歩いた。いくつか小さな祠を通過し、林道に出てもうすぐ恵光寺というところで先を行くCL達が何か見つけた。近づいてみると、首の辺りに黄色い襟巻のような模様がある、小さな蛇がいた。「もう死んでるんじゃない?」とストックで触ってみると、ひゅひゅっと体をくねらせた。冬眠前に小春日和ののどかな陽気に誘われて、巣穴から出てきたのだろうか?

11:40恵光院に無事到着。予定より早すぎてバスが来ているか心配したが、ガイドさんがちゃんと出迎えてくれた。蓮台山恵光院も法光寺に負けず劣らず歴史のあるお寺で、紅葉した木々の葉が風に舞い散り、風情があった。

 今日のコースは上りが短いせいか、恵光院から上るよりずっと楽に思えた。時間的にも余裕があり、帰り道、道の駅で新鮮な野菜を仕入れ、温泉でゆっくり汗を流すことができた。由緒ある寺院から寺院へのゆったり歩きで、文化の日にふさわしい山行だった。