定例山行報告                                            2014410日提出 (提出者 M.MINAMI)

山 名   雛岳         ルート:箒場平から右尾根コース夏道 急斜面から夏道東側の北尾根を登る)

山行期間:201446日(日)

参加者名:CL Y.HANADA(スキー) SL S.NARITA(ワカン) SL H.NAKAMURA(スキー)  

      他11名
(スキー4名 ワカン10名 計14名)  会費1300

コースタイム

750横内P集合→809萱野茶屋→828箒場平田代高原茶屋前8501002小休憩10111149山頂12021234スキーデポ約960m地点12431300800m地点ランチ13251353箒場平田代高原茶屋前解散 
     距離:約5.6q 上り:約675m 下り:約654

山行記録

気象庁から全国的に大気不安定になる注意報が出ていた。幸い青森は晴れマークも出て横内P集合時は青空だった。4台に分乗、八甲田も見えている。萱野茶屋のトイレもようやく使用できるようになった。銅像茶屋過ぎて後部座席より、混みあった樹間から後藤伍長像後姿が小さく見えた。箒場平手前で雛岳も見えていた。すでに八戸ナンバー数台が駐車、スキーの準備をしていた。我々も準備していると、これから向かう雛岳が雲の中に、山の天気だ、やはり今日は好天望めないのだろうかと。小雪になりCL先頭スキー隊、ツボ足のSLとワカン隊、風もなく新雪も沈むほどでなくブナ樹林帯歩く。30分位したら又青空になり前方に雛岳山頂の白い部分が見えた。歩き始めて1時間が過ぎたあたりから、ダケカンバの急斜面になり雪も深くなってきた。皆無口に。急斜面のステップ後方歩くと、前の数人が青空に向かって上っているように見えた。ふと振り返ると、雲多いが青空も少しあって明るい風景に、田代の牧場・八幡岳・道路も見える。テラスのようになっている高度900m辺りで小休憩。ここからは風もなく、広く平らな雪原、気を許してゆったりと眼下の箒場平や周囲の山々を眺め、あれは折紙か・堀子か・七十森かと山々を同定する楽しみ中の人達もいて。その後急斜面がクラストしていて、その上に吹きだまりの新雪もあったり、皆慎重に上る。加えて強風になり雪煙舞い、立ち止まり踏ん張る。この辺りは強風地帯なのか、ダケカンバが風に押されて這うように東方向に生えている。単独スキーヤーが滑ってきて「亀裂はないようだ。」と話してくれた。SLから「気つけろ!」の掛け声は心強く、思わず「はい。」と心で返事、気を引き締める。スキー隊はデポしてキックステップで上ってきた。歩きやすい斜面を探しながら登っていくと、SLからあと400m、緩やかになると言われ、具体的に予測でき気持ち軽くなった。山頂に着いたらもう数名が到着していた。ハイマツの中、山頂標柱が見えている。高田大岳も少し見えていたが、記念写真の時はすっかり雲で隠れて展望なく残念。すぐに下山。急斜面を上っていた時、下りは大変だろうと思っていたが、緊張感に怯まず、いくらかは気温が上がったかワカンの爪が食い込み、慎重に下って、全員スキーデポ高度950m辺りに着いた。ここからスキー隊は楽しみの雪面を滑り、ワカン隊は新雪の下は凍っている急斜面を滑って転んだりしながらも昼食する高度800m辺りの樹林帯へ歩く。南部弁の男女二人が滑ってきて、「皆さんスキーですか?」と、思わず「スキーは代表選手で、我々はワカンの歩きです。」と答えた。スキーで来れるのはやはり憧れるなと羨ましくも思った。それでもワカン仲間がいて、一緒に参加できる事に深く感謝だ。樹林帯は風もなくほんのちょっと青空もあってのんびりランチタイムを楽しみ、又颯爽と滑るスキー隊の後を緩やかに下った。カモシカの食痕か、ダケカンバの太い枝表皮剥がれて、白い木質部が生々しく出ていた。箒場平に着き振り返ると、上ってきた雛岳全容が見えた。SLから、右側の木が見えている縁に沿って雪面を歩いたと教えてもらった。平面の地図上だけでなく、積雪期が幸いし肉眼でも山容確認でき、地形などの理解を少し深めることが出来るかなと思って、歩き通せたことに加え満足感大きかった。トップグループで雛岳初登頂したYさん「初めて登ってバテバテです。櫛は距離長く自信ない。」と話すが、余裕ある歩きに見えましたよ、ぜひ一緒しましょうよ! 箒場平で解散。帰路萱野茶屋過ぎて、道路際にのびたマンサク、黄色の小花を咲かせていて、今日の雛岳無事登頂を祝してくれていた。

(八甲田ロープウェー状況 15時現在 西風21m/s -7℃  日中ほぼ同じ状況で運行した)