訓練山行報告                                   2015321日提出 (提出者 Y.NAKAMURA)

山 名   三角岳 753                                ルート:みちのく有料道路ゲート手前〜三角岳山頂往復

山行期間:2015315

参加者名:CL  S.NARITA  SL N.NAKAMURA  SL M.OOKAWA   他15名   (計18名) 

コースタイム 

みちのく有料道路料金所手前駐車場720集合 → 出発730 → 745わかん・スノーシューをつける → 807唐川沢を見ながら衣類調節 → 818赤沢橋の下をくぐる → 839林道が左に大きく曲がる 小休止 山作沢と書いているプレートを見る → 848林道が二又に分かれている 左に進む → 920沢の中を進むような感じになるがすぐにまたそれまでの林道と同じ風景になる → 930小休止 → 957 尾根にとり付く地点 すり鉢状の地形が目の前にひろがる 人ずつ3グループに分かれて進む → 1048 628mピーク 大休止 → 1111 693mピーク → 1130 最後の登りにかかる → 1200山頂 昼食 1220下山出発 → 1248 693mピーク → 1308 628mピーク → 1342 6人ずつ進み林道に入る → 1400沢の中 → 1412大休止 → 1446小休止 → 1502唐川沢前通過 → 1518わかん・スノーシューをはずす → 1530駐車場 解散

 

山行記録 

みちのく有料道路料金所の前の駐車場に集合する。料金所手前を下におりて、道路の下をくぐり林道に入る。すぐに雪道になり、わかん・スノーシューをつ

け沢沿いに進む。折紙山へと続く唐川沢の前で衣類調整を終え進む。みちのく有料道路に赤沢橋とプレートがついている橋の下をくぐり進む。枝先に黄色の

マンサクと白のやなぎを見る。堰堤からは大きな音をたてて山からの雪解け水が流れ落ちている。豊かな水の恵みにありがたさを感じる。林道が大きく左に

カーブしていくのが見えた。沢の淵の木に山作沢と書かれたプレートがついていた。ここで水分、行動食を補給。その先、雪に埋もれた丸いオレンジ色の道

路のミラーが上部をのぞかせている。おそらく積雪量はまだゆうに1m以上は積もっていると思う。ここで、林道はふたまたに分かれる。左の方へ進む。9

20沢の中を通過した感じがしたが、すぐにきついトラバースになり慎重に進みまた少し幅のある林道になり順調に進む。雪で道がふさがれ、これで林道歩

きが終わりかと思われたが、ふきだまりらしく、尾根にとり付く地点はまだこの先とのこと。尾根にとり付く地点はすり鉢状のようなカールになった地形で

目の前に稜線が見える場所と聞く。ふきだまりになった林道を横すべりしないように進む。957尾根にとり付く地点に着く。すり鉢の底にいるかのような

目の前にはカール状の地形が見えている。右手上部から長く続く大きな雪庇が見えている。まるで自分が森田村の円型劇場の底に立っているような感じで、

観客席のスタンドでは真っ白なウェーブのように思ったりして…。この雪庇が運悪く崩れてきた時はどうなるのか。のんきに妄想している場合ではない。こ

こからは6人ずつ3グループに分かれて進むようにCLからの指示がある。 前のグルー
プが雪庇を通り過ぎて林に入ったのを確認してから次のグループが進

む。林の中を斜上するように高度をあげて、その先しばし急登を頑張り、628mピーク地点につく。ここで八甲田の景色を満喫しながら水分と行動食で馬力

をつけるようにとCLからの指示。食べながら飲みながらおしゃべりをし、快晴の八甲田の景色も見て、うれしい休憩でした。この先歩く尾根に張り出した雪

庇を見、さらにその先の反射板のある頂上を目視して先を進む。雪庇に寄らないように林の中を進む。ピーク693m地点で右に折れながらいったん下る。鞍

部から頂上の反射板が見えた。最後の登りを頑張り計画書通り12時に頂上についた。反射板の少し先がさらに高くなって野辺地の烏帽子山と陸奥湾とかすか

に浮かぶ岩木山も見ることができた。集合写真をとり昼食は30分間の予定だったが寒くなり1220分には出発する。CLから登りの踏み跡に忠実に一歩一

歩下るようにと注意がある。あっという間にピーク693m地点につき小休止。ピーク628mからは結構な急斜面のくだりで慎重におりる。カール状の地点に

到着し、登りの時と同じように6人ずつに分かれて進み林道におりる。唐川沢からわかんをはずすまでの沢沿いの道には残雪期のモノクロトーンの景色の中

に木にからみついた緑色の葉が鮮やかに目をひいた。ツルマサキと教えてもらう。計画書どおりの1530分に駐車場にて解散となる。

CLからのひと言

いろんな事故事例から、リーダーが自分の技量で判断してしまい、結果メンバーが事故を起こしているのが、事故の大きな要因になっていると判断しています。

従って私は常にメンバー全員のことを考えて行動するようにしています。

急斜面の下山時、「私の後を歩いて」と明確に指示を出しませんでしたが、登りのように皆ついてくると思っていました。

先頭の私は、直下降すればやばいと判断し、ジグザグに降りました。

しかし、自分の判断で列から外れ直下降し、結果滑る人が数名出ました。

雪山でしかも下に木が有る場所で滑るのは命取りです。

緩斜面で危険性の無い場所では、好き勝手に降りた方が楽しいので、個々人の自由を尊重し何も言いませんが、この急斜面は危険な場所と判断したので慎重

に降りたのです。

私は自分の命も大事ですが、仲間の命も大切に考えています。

事故なく下山するのがリーダーの最大の務めだと肝に銘じてリーダーを務めています。

何メーターも滑らず停まり、結果オーライでしたが心臓が悪くなりました。

一人一人は皆大人なので会員同士お互い尊重しあう気風、そしてメンバーはリーダーの判断を尊重する気風がほしいなと思いました。

気に障る方もいるかとは思いますが、事故を根絶するために敢えて記しました。