山行報告(訓練)    (提出 F.TUKUDA)

山名 高田大岳(1552m)・硫黄岳(1360.2m)

山行期間:2015426

ルート:睡蓮沼〜高田大岳山頂往復(スキーは硫黄岳経由で戻る)

参加者:CL K.TUSHIMA  SL H.NAKAMURA SL T.TUSHIMA   他6名   (計9名) 


コースタイム*(文中Gはグループの略)

(スキーG・距離10.5Km 所要時間7時間40分)(ワカンG・同8.9Km 同7時間15)

横内駐車場6:50 → 酸ヶ湯駐車場7:20 → 睡蓮沼7:55 → 小岳中腹トラバース8:50 →小岳鞍部(スキーデポ)9:45 → 高田大岳山頂11:26 → 昼食12:22 → 出発12:50 → 高田大岳小岳鞍部にて滑落訓練13:05 → 出発13:40 → 小岳鞍部(スキー装着)13:50 → 小岳中腹トラバース14:00 → スキー・ワカン分岐14:10 → 仙人岱ヒュッテ(スキーG14:45 → 硫黄岳(スキーG15:16 → 睡蓮沼(スキーG1535)(ワカンG15:10) → 横内駐車場16:27


山行記録

好天が続いている。気温も22.5℃と高い。桜の開花も14日と記録的に早い。もう散り始めの便りも聞こえる。集合はいつもの横内駐車場。直前に1人参加取りやめとのこと。酸ヶ湯駐車場に寄り道して睡蓮沼に向かう。道路わきの雪は少なく回廊は低い。山々の雪形も大きくまもなく消えるだろう。前週(19日)の乗鞍登山では酸ヶ湯ゲートで1時間の待ちぼうけを食らったが、23日に解除となったため到着も早い。睡蓮沼では道路両脇にいっぱいの車が駐車していたが何とか数台分の空きを見つけ止める。睡蓮沼に移動してスキーを装着する。今回はスキーG4人、ワカンG5人の編成。ここの標高は約1000m。高田大岳山頂には550mほど登る。睡蓮沼をスタートして北に小岳を見てほぼ平坦な雪原を北西に進む。快晴で風が無く、雪面は固まっていて歩きやすい。途中20メートルくらいの丘を2つ直登した後、低くなっている涸沢を注意しながら横切る。前方に小岳、西側には硫黄岳を望む。木々の間から仙人岱ヒュッテも見える。そのまま小岳の頂上に向かって600メートルほど直登しそこから東側にトラバースする。途中、Y.NさんとKさんがアイゼンを装着(2人とも歩きやすい、と好感想)。間もなく小岳と高田大岳の間の鞍部にでる。スキーGはそこでデポしツボ足での歩行に切り替える。高田大岳は山全体の1/4から上は地肌が見えすでに雪が無い。オモリトドマツの間を雪に埋もれた夏道をなぞりながら山頂を目指す。積雪が少ないため雪面が荒れているのでとても歩き難い。スキー靴のツボ足なので尚更だ。ワカンGは山頂近くでワカンやアイゼンを外す(1050分)。ハイマツの植生になり展望が開けてくると風がやたらと強くなる。ここでは雪解け後の石ころの泥の荒れた登山道なので足元が心もとない。高田大岳山頂では高い方を通り過ぎ、祠のある方(1552m)で記念撮影となる。晴天なのでスタートした睡蓮沼から小岳を含む北八甲田と南八甲田の山並みが一望することができ大満足だった。下山は登ってきた道を辿り積雪部分はほぼ直線で降りた。昼食後は滑落訓練を行った。場所は高田大岳と小岳の間の鞍部の斜面。CL K.TUSHIMA 講師とSL H.NAKAMURA講師による講習会となった。当初、個人の要望で決めた?訓練だったが、講師陣の熱心な指導に引き込まれ気が付いたらなぜか全員が参加。中には滑落の演技が本格的で、「上手!」との声援をもらった人もいた。35分と短いながらも充実した一時だった。その後、小岳の中腹(標高1350m)を西に向かいトラバースする。ここでスキーGとワカンGは別れる(1410分)。スキーGは仙人岱経由で硫黄岳の山頂から滑走し睡蓮沼に向かった。

ワカンGは直
接、睡蓮沼までのルートを南進した。到着はスキーGがワカンGに遅れること25分掛かった。スキーGが小岳の南西側斜面をトラバースした際、雪解けが進んでいたため雪面を登り下りしながら仙人岱ヒュッテを目指したため余分に時間が掛かった。残雪期の山行では雪面の状況がすぐに変化するためコース取りの変更とスケジュールの見直しで難しい。計画作成にはそれら情報や知識が十分反映されたものでなければならないと感じた。