定例山行報告書      2016年 8月 4日 提出(提出者 T.SAITOU )

山名 大沢川(西ノ股沢)

山行期間 2016年 7月30日〜7月31日

参加者名 CL S.NARITA SL T.YOKOTA   他4名   ( 計6名 )

コースタイム

7月30日(土) フェリー埠頭集合 5:00(発)⇒ 大沢林道行き止まり地点(P)7:30 →

林道歩き始める 7:56 → 林道崩壊地(戻る)9:04 → 沢底へ降下 9:20 → 2つ目の堰堤高巻き終了 10:12 → 遡行行動中止地点 12:11〜12:40(昼食)※空身で上二股往復 1221(着) → 戻る → 沢より左岸林道に上がる13:35 → 林道崩壊地 14:17 〜 14:51(トラバース終了) → 出発地点(駐車地点) 16:11着

731日(日)起床 6:00 朝食後、車故障。JAF到着8:45 → フェリー埠頭14:25着

山行記録 

天候薄曇り、午後雨の心配を抱えてフェリー埠頭脇より出発する。西目屋村の津軽ダムの新しい取り付け道路より、大沢川の林道に入る。最初のうちは整備されてフラットな道であったが、狭くなり落石などが目立ってくるので、目的地の二股まで車が入れずに手前に駐車をする。

沢歩きの身支度をして出発する。大きな落石でふさがれている道を巻いて、川の中に入り林道に戻る。すぐに、朝日股沢と西股沢の林道分岐に到着する。本来ここをテント場にする予定であった。明るく気持ちのいい場所である。我々は右側の西股沢沿いの林道を歩きだす。ところどころに、落石や崩れがある藪化した道である。胸までの草をかき分けて進むこと約1時間で崩壊地点の場所に着く。ネズミ色の急斜面には手がかり足がかりの見えない危険地帯である。この真下には、大きなコンクリート製の堰堤が2ヶ所連なっている。深い谷で、高度感がある。安全のため林道を戻り沢底に降りれる場所を探す。沢の斜面に大木が立っている場所から下降を始める。しかし、無事に降り立つも、間もなく大きな試練が待ち構えている。沢の行く手には大きな堰堤が二段構えで立ちはだかっており、さらに高度もある。すぐ手前の右岸の石と土の急な沢筋に取り付く。上部の大きな大木を目指し、そこから斜面をトラバースして二つの堰堤の先に降りる。およそ35分の時間を要した。最初の予定より、だいぶ手前よりの遡行の開始である。両側を岩壁に囲まれた水量の多い沢を右側左側と歩き進む。増水時にはエスケープするには苦労しそうである。上流に向かい歩き、途中熟した木の実を口にほお張る人あり。後で、手足がしびれなければ良いがなと心配するも。前方の左側に大岩が鎮座し、右側が垂直壁の通過のほうが心配になる。水量もあり、手前の淵は深そうでもある。安全のため左岸を少し高巻くことにした。少し進み、山のイチゴの実が熟しているのを見つけて口に入れる。甘味が少ないが自然のうまさである。歩いても歩いても、なかなか先の二股が見えない状態だ。間もなく、Oさんが今晩の食材確保の岩魚釣りに専念するために、我々と行動を別にするため居残った。我々はとりあえず上の二股を目指して進む。垂直に架かっている、水量の少ない滝以外には見る物も無い沢。大木の倒木が転倒していたりと。しかし、一つの倒木には御馳走になるヒラタケがびっしりと張り付いていた。もちろん、根こそぎ袋の中に収まってしまう。水量の多い狭い流れの中は、お助けロープで腰までつかり渡り先に進む。やがて、大きな石がごろごろしているゴーロ地帯の中を歩いている。振り返ってみると高度を稼いでいるのが実感して分かる。登っても登っても水量の減らない沢、疲れてきそうである。12時過ぎにリーダーが遡行の中止を決める。すぐ先には尾根の末端の山が見えており、両側に開けて沢が分かれているよう見える。ここで昼食となったが、SL が空身で先の二股に偵察に行った。やがて、10分程で戻って来て上の二股であると確認した。

昼食後沢の下降を始める。Oさんとの合流地点より、林道への取り付き地点があるみたいで、上の大木を目指して登る。大きな穴があいていて、熊の巣穴に利用でもされていそうだ。そこから、すぐに廃林道に出る。完全に籔化した道を進むと、斜面の崩れている所が前方上に見えてくる。ガレた小さい滝を横切ると、間もなく崩壊地に出た。CLSLのザイル確保で足場を造りながら急斜面を横断して行く。後ろで見ている方も緊張をした。準備ができて、Fさん、Oさん、Yさんと渡りきり私の番の時に「ついでに、ザイルの端を持って行ってくれ。」思わず「ん?」。倒木にザイルを巻いておくと、回収時にシュリンゲを残しておかなくても済む事とかで。プルージック結びにて自己確保で渡り始める。足の置場がだいぶ、いかれているのでグイグイとめり込ませて進む。渡りきり安全な場所にてSLの到着を待つ。一段落して、また籔林道の単調な歩きが始まる。沢幅が開けてくると、最初の二股の出合いに到着する。そして、もうひと頑張りで車を置いた地点にたどり着く。

二日目、6時起床、朝食を食べ終え荷物を積み込み、さあ!、出発!。・・・・・・車のエンジン、始動せず。