訓 練 山 行 報 告             201824日       提出者 H.SHIBUKAWA

山   名 : 高森山(里山の冬を楽しむ) 標高386m

山 行 日 : 2018128日 (日)                                ル ー ト : 周回コース

参 加 者 : CL K.KUDOU SL Y.NARA SL N.NAKAMURA    他12名    計15名 )

コースタイム:合浦公園駐車場 8:00 〜 道の駅ゆ〜さ浅虫駐車場 8:30 〜 あずまや

 10:00 〜 高森山山頂 11:50 〜 馬場山分岐 12:40 〜 馬場山山頂

 13:15 〜 道の駅ゆ〜さ浅虫駐車場 14:30 〜 合浦公園駐車場 15:00

山行記録

私の憂いは、一週間ほど前から始まっていた。

その頃、日本列島南岸を進む低気圧の影響で首都圏では大雪となり、都心でも20 c m越えの積雪で大混乱。その後も、数年に一度の大寒波がやって来て、大雪・猛吹雪・低温に厳重警戒が続いていた。そんな中、冬山での5時間余りもの山行に、果たして私の体力・技術でついていけるのか? キャンセルしたほうがいいのではと迷っていた矢先、記録係の電話が。ひえ〜、無理、無理、記録なんて無理だよう。眠れない日が続きます。

当日、最低気温−4℃ 最高気温1℃ 小雪まじりの寒い朝、合浦公園出発。ゆ〜さ浅虫駐車場で身支度を整え、浅虫駅舎脇の線路下をくぐり、雪で覆われた長く続く階段を上って「ころび山」へ。途中、スノーシュー装着。時折り陽も差し、下方に浅虫水族館を眺めながら美しいアカマツの多い雑木林の中を進む。

「陸奥湾展望所」には立ち寄らず、二つ目の「あずまや」で休憩。初の記録係りにビビッている私に、先輩たちが時間や場所を教えてくれる。ありがたいなぁ〜。

ここから「高森山」の登山道、膝下あたりまでの雪道のラッセルを交代しあい進む。皆さん凄い!パワフルにグングン行く。私はというと、踏み硬まった足跡をついて行くだけでふうふう。

尾根に出てアップダウンが続くと、目指す「高森山」が見えてきた。だんだん急登になり、ますます息があがる。私の足も遅れ、前を歩く皆が見えない。

SL N.NAKAMURAさんよリマンツーマンで、急登でのスノーシューの歩き方レッスンスタート。踏み出した片足に体重を乗せ、定まったところで膝をグッと押し出す。次に反対の足に体重移動し膝をクッ、小股で、ゆっくりゆっくり、一歩クッ!二歩クッ!(これでいいんだよね?)意識してリズム良く足を踏み出していったら、何か楽に歩けるみたい。

皆から遅れる事10分あまり、私も「高森山」山頂到着です。朱塗の小さな祠、林の隙問からは陸奥湾・浅虫観光ホテルも小さく見える。ここで昼食を済ませ、集合写真を撮り、また急な坂を引き返す。またしても遅れる、とほほ。

赤い目印「林野庁 標柱 98番」この分岐より「馬場山」に向かう尾根。下りながら右太股に違和感が、これって「つった」って事?幸いにも大事に至らず、ほどなく回復。ふう〜、怖っ!

先ほど登つた「高森山」の見える場所で皆さん休憩、いや待っていてくれたのか。ババ山あるのにジジ山ないの?と笑い声が賑やか。目指す「馬場山」は、もうすぐ。アップダウンを繰り返しながら山頂「馬場山中継所」に到着。傍らには避雷針も。

さらに先に進むと、今度は「亀の甲の松」という名のついた見たことのない木が現れた。分厚い木の皮が、亀の甲羅の形に似ている所よりついた名だそうな。また、この冬寒の中、黄色の花が健気にほころびかけているマンサクも見つけ、とても愛しい。

レンガとコンクリート作りの立派な「あずまや」でスノーシューを脱ぎ、長い階段を下ると、赤い鳥居のある「稲荷神社」に出た。無事下山出来た事に感謝。

今回の高森山周回コース、標高は低いものの歩きごたえ・見ごたえた〜っぷりの、とっても楽しい、時に苦しい里山歩きでした。4回も転びましたが、面白かつたなぁ〜。

初めての「訓練」山行は、「試練」の一日でもあり、こんなにも必死に山と向き合えたこと、これは記録係のせい?心に深く深〜く刻まれた「高森山」となりました。

たくさんの手助けに、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。