夏季遭対訓練(県連)     2019.5.26                    撮影 T.KIMURA

















県連主催 夏期遭難対策講習会 参加報告書                   2019530日提出 (提出者 Y.NARA)

場所:箒場岱(雛岳登山口付近)

日時:2019526()

参加者:青森労山7    弘前労山12名 八戸労山1名 FHC1名  ( 計21名 )

時刻:箒場駐車場9:00 雛岳登山口付近へ移動 〜14:00

講師:清野嘉樹氏(県連理事長 弘前労山)
 

快晴の朝、すでに駐車場には暑気が立ちこみ始めているので、より涼しい雛岳登山口付近の樹林帯へと移動。
昼食をはさんで、座学と実技が行われた。

熱中症の症状

*めまいや顔のほてり:一時的に意識が遠のいたり、腹痛も

*筋肉痛や筋肉のけいれん:こむら返り、筋肉が固くなる

*体のだるさや吐き気:ぐったりする、頭痛

*汗のかきかたがおかしい:大量の発汗、もしくは全く汗をかかない

*体温が高い、皮膚の異常:皮膚が熱い、赤い

*呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない:無反応又はおかしな返答、ひきつけ⇒重度、すぐに医療機関へ

*水分補給ができない:自分で飲めない⇒重症⇒無理に飲ませず、すぐに医療機関へ

危険生物への対応

*ハチ:追い払うと攻撃する。 ハチノック(殺虫スプレー、アメリカシロヒトリにも有効)

*(マムシ・ヤマカガシ):リムーバー等で応急処置後、医療機関へ

*ダニ:無理にとらずに医療機関へ

*クマ:鈴、唐辛子成分入り熊よけスプレー

故障への応急処置

*手首骨折:添木(紙パック・新聞紙・枝等)とテープで固定、三角巾(風呂敷・ストール等も)で肩からつる.

*足首捻挫:テープで固定

*膝:ガクガクする時はテープまくことで改善。テープ幅広の方が、細くもできるので使い回しがきく。

緊急時の対応

*ツエルト:雨・風・防寒対策として必須。いざという時のために張り方、ロープの結び方を学習。

*故障者の搬出

 @お助けロープ(輪状幅広ロープ)を使って背負う。

 A空のザックを逆さにして背負う。

Bザックを2個つなげたタンカ

C専用タンカネット+ツエルト

Dツエルトだけのタンカ

以上色々なやり方を実際に学んだ。運ぶ方も運ばれる方も大変なので、そういう事態にならないよう留意。

*カミナリ:高いもの、動くものに落ちる。木や高いものから離れる。樹林帯は安全ではない。東屋、岩場も安全ではない。何もない所で足を少し開いて座る。ザックを敷いてその上に座る。笹やぶに逃げ込む。

最後に期限切れの熊撃退スプレーを使って噴射実地訓練。

以上、大変ためになる講習会だった。次回、より多くの会員の参加をお待ちしています。