春山合宿               2021年4月23日~25日                    T.FUKUI撮影















訓練山行報告『春山合宿』                 (提出者 T.FUKUI K.ASADA)

山  名 八甲田山

山 行 日 2021423日(金)~25日(日)

山行目的 テント泊まりの楽しみを味わう・本格的な雪山技術を身に付ける

参 加 者 ①テント設営・泊 5名 ②睡蓮沼~駒ヶ峯 15名 ③睡蓮沼~大岳 11名    (総参加者数19名)

      CL: N.YOKOTA  SL: N.YOKOGAKI   SL: M.OKAWA SL: M.NARITA  講師: S.NARITA

記  録

【第1日目】23日(金) 酸ヶ湯公共駐車場

  1330 階段造り。

  1345 テント設営場の雪を均す。テント設営(2張り)テーブル設営

  1530 鍋料理調理

  1630 一次会   

  2000 就寝


今年は例年よりもはるかに雪の量が少なく、センターの屋根には雪が無く、階段作りも楽に出来た。

新型コロナウイルス感染拡大防止対策として密を避けるために『一城(テント)一主』制を取り、一城(テント2張り)と他の3人は車中泊、皆別々の泊りとなる。

一次会は雪上テーブルでCL YOKOTAさんの鍋料理(ホルモン鍋に桜肉加えて)また桜肉の刺身や、NARITAさんは得意のコゴミの天ぷらを揚げ、それらを食べながら昔の山行話に花も咲き、1820分頃に日が落ちると身体に寒さが染みる。総会はやっぱり面談方式が良いねとか、今日はお天気が良いから星空観察が出来るぞと20時には床に付く。夜中に起きて見ると月の光で星空観察が出来なかった。

【第2日目】24日(土)

 4時に起床、5時に朝食は昨夜残りの鍋料理を熱くして『にぁんこ御飯』にして流し込む。

 6:30 睡蓮沼に向けて出発

 7:00 睡蓮沼登山口から駒ヶ峯に向け出発

 7:40 雪上訓練(ロープ&ピッケル等)

 9:00 訓練終了し駒ヶ峯に向かう

 9:40 石塚ポール(休憩)

 1040 駒ヶ峯山頂

 1130 下山開始

 1220 石塚ポールでスキー隊と合流

 1300 睡蓮沼登山口

 1330 酸ヶ湯駐車場(ミーティング)解散

 日中の気温が低地で20℃にも成ろうというこの日は晴天、そして無風である。

  睡蓮沼向いのカーブミラー登山口に進みアイゼン、ワカンとそれぞれ装備を整え登山開始。

  4月とは思えないほどの陽射しを浴び進み何度か衣服調整をする。途中斜度20度の山腹で確かな実績を持つNARITA氏を講師に滑落停止技術、雪上確 保、ピッケルワークの訓練に入る。

  1メートル程のホールを2030センチの深さに掘り、ロープを回しピッケルでロープを止めて滑落者確保の準備。確保者が肩にロープを掛け滑落者が 滑り落ちる。滑落者はピッケルのピックを刺し滑落停止をする。同時に確保者が注意深くロープを締め滑落者を守る。滑落者はスパイク、ブレードに 引っ掛からないよう十分な注意も必要。とは言うものの思うようにならず。講師の説明を何度も繰り返し確認し一時間半程で何とか終了。

  陽射しは強く暑さを癒す為細かな休憩を挿み、まずは石塚ポールを目指す。そして二つの急斜面を登りきると、駒ケ峯!!見上げると太陽の周りに虹 色の日輪が輝いていた。此れは明日の雨を予報しているのだそうだ。

  駒ヶ峯の標識に立ち労山の旗を持ち飛びっきりの顔で記念写真をパチリ。それぞれお気に入りの場所を見つけ贅沢な昼食です。北八甲田、南八甲田、 幽かに岩手山を眺めながら休憩する。十分景色を堪能し店仕舞いです。

  下山は楽ちん!?、するすると下りていきますが、スキー隊と待ち合わせた石塚ポールが見つからず少し探し再会。そして登山口へ向かう。高田大岳 の雪の斜面3本の真ん中の‘く’の字を目指し斜面を下りやがて国道103号が見え一安心、登山口で装備にお別れし車に乗り込む。

酸ヶ湯駐車場でミーティングして解散する。

 24日山泊の人はその後ゆっくり休憩し夕食準備、昨夜のもつ鍋、他それぞれが持ち寄った食材を七輪に並べアルコールを楽しむ!豪華、国産の肉です
(笑)。おまけにイワシの
漬が登場!お漬物、山菜コゴミの天ぷらです。これがまた美味!途中からYさんIさんが参加! 皆さんにお料理していただき私(訓練報告提出者)はすっかりご馳走になってしまいました。

【第3日目】25日(日)

  6:30 酸ヶ湯公共駐車場から睡蓮沼に向け出発

  7:00 睡蓮沼登山口から仙人岱に向け出発

8:35 仙人岱ヒュッテ到着

9:30 小屋を出発~登山口へ

1020 睡蓮沼登山口到着

1040 酸ヶ湯駐車場で解散式

1100 テント撤収

この日の山泊組は朝食(昨夜の続き)を食べお湯、水など準備し駐車場に。

25日参加会員の集まりが早く7時の予定だったが630分に睡蓮沼の登山口に到着。お天気が思わしくないにもかかわらず既にほかの車が何台も駐車し ている。

睡蓮沼入口でアイゼンなどを装着し歩き始める。無雪期デッキに立って眺めた景色を想像しながら沼の上を歩く。此れもまた積雪期ならではのこと。

天気は余り良くなく登るにつれてホワイトアウトで前が見えず雪粒が顔を打ち痛い。標識のポールも見えにくいが、リーダーのコンパス確認による誘 導でスムーズに進むことができた。仙人岱の小屋が見えてきて安堵!足元を整え小屋に入ると貸し切りでした。

 ストーブに点火、赤い炎を見ながら雪でぬれた手袋など干し暖をとり少し早いお昼となった。時間が十分あるのでゆっくりと食事し山談義となる。仕舞 にはアイフォンの便利機能、テクニックの指導が始まり賑やかな山小屋になった。

一時間ほどの休憩を取り下山準備、計画は大岳までだったが悪天候のため仙人岱の小屋までとなる。登りは何度か息継ぎがあったけれど下山はもう少 しゆっくり!と声を掛けられるほどのスピードであっという間に睡蓮沼デッキ近くに着く。

登山口に止めていた車に乗り込むと程なく青空が見えてきた。天気は気まぐれ!向かい風と雪礫に悩まされ大岳山頂に登れなかったが山を楽しみ満足 して解散式をする。

  その後テント撤収の声掛けがあり、全員でテントをたたみ食卓として作った雪を平らにし完了!

  一泊二拍、一日二日登山と各々都合に合わせた山だったが積雪期の経験は有意義なものとなった。今回の登山は準備、撤収とご苦労の多いことだった と思います。お疲れ様でした。