八甲田大岳(訓練)      2021年11月14日(日)                S.OKAZAKI撮影
















訓練山行報告                              2021年11月20日提出 (提出者 M.MATUSHITA)

山 名:八甲田大岳(1585㍍)

山行目的:雪上歩行訓練

ルート(計画):酸ヶ湯⇔仙人岱⇔八甲田大岳

山行期間:2021年11月14日(日)曇りのち雨

参加者CL: K.TUSHIMA SL: N.YOKOTA    他16名   (計18名)

コースタイム:酸ヶ湯温泉登山口825(横内P730)→地獄湯の沢945→八甲田清水1015

       仙人岱避難小屋(休憩)1045→大岳直下1135→仙人岱避難小屋1210(昼食休憩、下山)1245→登山口1410解散

山行記録 

大岳の頂上直下、私の高度計は1456㍍(スマホアプリ)を指す。南西の強風にさらされ、ザックごとあおられる。振り返ると最後尾のYOKOTA SLが両手でバッテン印。風速15㍍かな、と口にしながらも「進みますか」と叫んでいたTUSHIMA CLもさすがに、ここまでと決断。ソロで山頂へ進む男性を見送りながら下山した。

雨雲が迫る午前8時過ぎ、酸ヶ湯温泉駐車場に予定の顔がそろった。みんなザックにはアイゼンなど詰め冬装備だが、路面は凍らず雪もない。登山口の鳥居をくぐって登り出した。登山道は雨水が流れ、パンツの裾の濡れが気になるほど。ダケカンバやアオモリトドマツを縫って吹き降ろす西風がなければ、訓練山行とは呼べない晩秋登山だ。気温も11月半ばとは思えない温かさ(酸ケ湯の気温午前8時5.9度)だ。

しかし、山を甘く見てはいけない。地獄湯の沢の木橋を渡りガレ場に差し掛かると、沢から吹き上がる風に体があおられ出し、体感温度もぐんと下がってきた。「こういう、中途半端な天候の日が一番危ないんだ」とSHIGEさん。何度か登り返すと木道になり、仙人岱湿原に進む。湧き水がいつもより透き通る八甲田(辰五郎)清水に到着、会旗を広げて記念撮影。避難小屋で休憩を取り、計画通り山頂を目指すかどうか思案する。まだ10時を回ったばかり。「昼には早過ぎる」との女性会員の声が決め手?になり、仕切り直して一路山頂へ。

アオモリトドマツの樹林帯に入ると雪はないが、足元の渡り木にツララ。私には今季初だ。抜けると間もなく蛇篭で山道を保持するガレ場。山頂へあと一息、せめて鏡沼までがみんなの気持ちだったと思うが残念無念、吹き荒れる強風は手強かった。

「腹減った」の声が出て貸切状態の仙人岱避難小屋へ。バーナーでお湯を沸かすIKOさんをはじめ、みんなでいつもの時間通りの昼食休憩を取った。小屋から再び、ぬかるみと言うより川のようになった道を戻り、あとは一路下山した。

酸ケ湯インフォメーションセンター前で解散式。ヘッドバンドだけで強風に立ち向かったTUSHIMA CLは「この時期としては強風でも冷たくなかった。一か月先の山行は間違いなく雪が待っている。アイゼン、ワカン、スノーシューを履いての訓練登山になる」。YOKOTA SLも「冬の装備は使えてこそ威力を発揮する。何度も練習するように。手袋も薄いと指を傷める」と注意を喚起した。                                             以上