八甲田(訓練) 2022年3月20日(日) S.OKAZAKI撮影
訓練山行報告 2022年3月27日提出 (提出者 H.SHIBUKAWA)
山 名:八甲田大岳(1585㍍)
山行日:2022年3月20日(日)
山行目的:アイゼン・スキー歩行訓練
ルート:酸ヶ湯⇔仙人岱(⇔八甲田大岳)
参加者:(CL)S.NARITA (SL)M.MATUSHITA・N.YOKOTA 他14名 (計17名)
コースタイム:横内駐車場7:30~酸ヶ湯公営駐車場8:10
酸ヶ湯出発8:30→仙人岱ヒュッテ12:00(昼食・休憩)12:30→酸ヶ湯着解散15:00~
横内駐車場16:00
山行記録
ポカポカ陽気が続いていたのに‥。
前日の県内は、低気圧が急速に発達しながら三陸沖を北上した影響で、三八上北と下北を中心に大雪となった。八甲田でも吹雪と積雪でロープウェーが運休、通行止めもあったとか。当日もまとまった雪が降る予報‥、春の嵐?
7時30分、横内駐車場出発、酸ヶ湯駐車場で現地集合の方々と合流。本日ヘルメットの私、いきなりYOKOTAさんにストックでコツン!「痛っ」、「痛いば、まいねべさ」、役立たずってこと?(笑)
今日の八甲田は深いガスに覆われ大岳も見えず、風も強い。ただ今気温-5℃。ピッケルを装備し、雪の大岳が初めての私には厳しい山行になりそうだ。
8時30分、ワカン、スノーシューでスタート。今日もスキー隊の後を歩かせてもらう。ダケカンバやブナの霧氷が美しく、モノトーンの世界も悪くない、と思いながらアオモリトドマツの樹林帯を抜けて行く。水分補給をし、「大岳環状ルート39」「赤黄赤」の目印より冬道ルートへ。
無雪期ではありえない地獄湯ノ沢を歩く。まるでスノーボードのハーフパイプ底を歩いているようだ。標高が上がるにつれ風雪も強まり視界不良となっていく。サングラスに雪もつき、足元の起伏さえ分からない。今はどのあたりだろうか。ヤマップをチェック!
うっすらスノーモンスターが見えてきた。エビのしっぽも出来ていそうだがカメラを向ける余裕なし。
11時、「避難小屋だよ~」とKIKUCHIさんの声にホッ!
凍てついた仙人岱ヒュッテ着。ぐるり見渡しても真っ白。もちろん大岳なんて見えやせん。KUBOさんの帽子からはみ出た前髪は凍っている。ヒュッテ2階入り口からハシゴを降りるとそこは天国、といっても吐く息は白い。本日はここで撤退に決まり、長めのランチタイムとなる。ストーブに寄り添い、温かいスープとサンドイッチで空腹を満たし一息つく。なんとNARITAさんのランチボックスから湯気が出ている。中にカイロをしのばせ、温かいお握りが出てきた。そんな手があったのか。しばし下界を忘れる。
12時、サングラスをゴーグルに替え、集合写真を撮り、ヒュッテを後にした。風は一向に収まらずホワイトアウトの世界。わずかに見える竹のポールを頼りに下山を急ぐ。地獄湯ノ沢で後から来たスキー隊が華麗な滑りで追い越して行った。冬道を抜けると強風も樹林で弱まり、視界も広がる。
13時30分、酸ヶ湯温泉の屋根が見え無事ゴール。スキー隊の皆さん、お待たせしました。リーダーのNARITAさんより、山行目的のアイゼン歩行訓練に至らなかったこと、ゴーグルの準備が必要だったことなど話され解散となった。
とはいえ本日の八甲田は労山貸切のような山。次回はぜひ晴れ渡るスカイブルーの空のもと、大岳山頂からの眺望を堪能したいものです。