八甲田大岳(八甲田山の日) 2025年7月13日(日)



































12回「八甲田山の日」記念山開き登山大会、登山の楽しさ・素晴らしさを満喫
           皆さんのご協力に深謝致します。

 第12回「八甲田山の日」記念山開き登山大会は7月13日162名の参加を得て開催した。
 今年は天候にも恵まれ、登山教室参加者の知人で仙台市から参加された方から、「八甲田大岳山頂の展望に感激した、どうもありがとうございました。」と感謝の言葉をいただく等、参加された皆さんが八甲田の自然の素晴らしさを満喫したと思われます。

 「八甲田山の日」記念山開き登山大会の名前の由来は、
1、1980年代、県の酸ヶ湯~大岳~田代平箒場へロープウェイをつくる計画に対して、自然破壊が進む、多くの遭難者を出すとして広範な県民 ・自然保護団体・山岳団体が「美しい八甲田山を子供たちに!県民の会」を結成し、反対運動を展開して県に断念させました。
  その時、十和田八幡平が国立公園に指定された7月10日を八甲田の自然を守るシンボルとする「八甲田山の日」に制定し、記念登山兼清掃登 山を実施してきました。
その後「美しい八甲田山を子供たちに!県民の会」が目的を果たしたとして解散したことにより10回ほどで終了してお りました。
2、2010年11月、登山道の荒廃を憂えた青森県勤労者山岳連盟、青森県山岳連盟、日本山岳会青森支部の山岳三団体が、シンポジウム「青森 県の登山道を考える」を共同で開催。
  翌2011年青森県に県内登山道の整備を要請する。
  同2011年、「県民の中に登山の楽しさ・素晴らしさを広め登山道整備の世論を喚起していく」目的で12団体1個人で実行委員会を 結成し「八甲田山の日」記念山開き登山大会を開始し、現在に至っています。
  2013年より刈り払いのボランティア活動を始める。
 2014年ようやく県から「八甲田山の日」記念山開き登山大会の後援をいただく。

 2015年に入り、県が管理外登山道の整備へと方針を転換する。

 こうして2017年より北八甲田は全ての登山道が歩けるようになりました。

 また南八甲田も2016年より、環境省直轄で猿倉温泉~櫛ヶ峰の整備が進んでおります。

  このように刈り払いのボランティア活動や「八甲田山の日」記念山開き登山大会を毎年200名規模で成功させ県民の中に登山の楽しさ・素晴 らしさを広め、登山道整備の世論を喚起したことが行政を動かす力になったものと思っています。

3、こうした活動の積み重ねにより、2017年の8月11日「山の日」の東奥日報【天地人】 に「青森には『山の日』がもうひとつある。自然 保護のシンボルとしての7月10日『八甲田 山の日』である。ひと月前に、およそ240人が記念登山をした。」と掲載される等社会に認知さ れるようになってきております。
   今年の参加者162名の内、実行団体参加者は99名、うち青森県勤労者山岳連盟が63名(64%)、そのうち当会は49名(78%、全体の  49%)、内訳は会員が28名(会員73名の38%、昨年は24名)、会員家族2名、登山教室が19名の参加でした。
  毎年、当会が大会成功の原動力になっています。
  会員参加が増えたのが今年の特徴でした。呼びかけに応えて、参加された皆さんのご協力に深謝致します。