訓練・八甲田大岳

2010年12月18日〜19日 酸ヶ湯登山口から往復 
(泊 )CL S.NARITA ほか6名 記録 Y.TANAKA    

コースタイム

(1日目〕7:30横内P−7:50萱野高原7:55―8:15酸ヶ湯P8:55−9:35休憩9:40−地獄湯沢11:15−12:10仙人岱小屋(泊)

(2日目〕5:00起床―7:10小屋出発―9:00鏡沼―9:15大岳山頂−10:10仙人岱小屋11:00−12:55酸ヶ湯登山口13:12―横内P着13:45 

(登山記録)

1日目

雨模様の中を横内Pに集合する。天気予報は回復方向との事、酸ヶ湯まで行って判断ということか、総勢14名が車3台に分乗し出発する。雲谷高原あたりから雨がみぞれに変わる。萱野高原でトイレ休憩し酸ヶ湯Pに到着したのが8:15。酸ヶ湯はチラチラ雪がふる程度で、風も穏やかであった。それぞれスノーシューやカンジキ、スキーを装着し登山を開始する。(8:55)ほぼ夏道を、ラッセルを交替しながら登るが、徐々に雪も深くなり、カンジキ組は雪に足をとられかなり悪戦苦闘である。地獄湯沢についたのが11:15、沢を登るにつれて徐々に風も強くなり、吹雪となる。ようやく仙人岱の水場のポールが見え、右に曲がって樹林帯にはいる。小屋に到着したのが12:10。ここで昼食となる。食事後リーダーから、本日予定の小岳は、悪天候と予定の時間が大幅に遅れていることから中止とするとの指示が出る。午後はたっぷりある時間をお茶タイムと談笑でのんびりと過ごす。夕食はきのこたっぷりのトン汁とお酒でお腹を満たし、2000就寝となる。夜中中強風がふきあれていた。

2日目

 5時起床。朝食は餅入りラーメンで腹ごしらいをして、泊り用具等の不要な荷物は小屋に置き、大岳へ出発する。外は風も少なく穏やかであるがガスで一面ホワイトアウト状態である。ほぼ夏道に沿って進んでいく。途中子岳分岐の道標がみえたが、この時期にこの標識が見えるのは珍しいとか。今年は例年より雪が少ないと言うことなのかもしれない。これよりさらに夏道に沿ってすすみ途中からアオモリトドマツの樹林帯にはいる。深雪に足をとられ、枝にからまり悪戦苦闘しながらようやく樹林帯を抜けハイマツ帯に出たとたん、強風で吹き飛ぶ雪で視界不良となり、特にめがね組は凍りつき視界ゼロである。崩れ止めのさくが遠くに薄ぼんやり確認できる。それを目指して登っていく。リーダーからそろそろ鏡沼についてもいい時間といわれ、確認しながら登っていくと、まもなく鏡沼の看板が見えた(9:00)。それからさらにやや左に回りこみながら登っていくと小祠の左側に取り付き、まもなく大岳山頂についた(9:15)強風・視界不良の中大急ぎで集合写真をとり下山とする。登ってきた跡を忠実に下りる。下山は早い、仙人岱小屋に着いたのが10:10、山頂から1時間弱で下りて来た。小屋で昼食をとり、下山のため荷物を再パックして出発とする。昨夜来からの雪で下山はラッセル覚悟で出発したが、沢頭辺りでスキーで登ってきたグループに会いラッツキー!!それからもスキー、カンジキで登ってくる人に出会い、道はすっかり固められて、らくらく下りてくることが出来た。途中から天候も回復し、青空が顔をのぞかせるようになる。天候の回復がもう少し早ければ大岳からの展望が望めたのにと思う気持ちもあったが、あの悪天候で山頂を踏めたのは貴重な体験であったと感謝の気持ちいっぱいでおりてきた。

(日帰り) CL H.NAKAMURA ほか6    記録 S.OOSATO

 冬山訓練登山の前日に、津軽地方に波浪警報が出され、登山は大丈夫かと心配されたが、当日ば雨が少しぱらついてはいたものの、風がなく一安心,むつ市から参加のK.NAKAMURAさんは、前日から横内Pの近くのホテルに宿泊しての参加とのこと。ご苦労様です。
 参加者は日帰りの7名、宿泊7名の総勢14名で、4台の車に分乗して横内Pを7:30出発,今年も暖冬で、雲谷スキー場も雪不足で、まだスキー場開きができないとのこと。7:40 雲谷ゲート通過。電光掲示板の表示は温度−0.7°、前日よりはだいぶ暖かい。道路の両脇の笹もまだ青々として見える。
 7:50 萱野高原にてトイレタイム。酸ヶ湯Pのトイレは冬期間は使用できないとのこと。     8:15 酸ケ湯P到着。各自身支度を調える。スキー3名、和カン3名、スノーシュー8名。   8:50登山開始。夏道の積雪は5060cmほどもあるが、まだ新雪でブッシュが多く、少しでも踏み外すと笹ヤブの穴に入り込み、抜け出すのが大変。和カンを使用している人た ちは歩くのに四苦八苦している模様。N会長さんもこんな事は初めてだと漏らしていた。それでもスキー隊の人たちが先導してくれるのでとてもありがたい。交代でラッセルしながら進んでいく。
 9:35 休憩,泊まりの人たちはビーコンのテスト。
 10:00 再び出発。
 時々青をも覗き、周りの素晴らしい樹氷を眺める余裕も少しできた。
 11:00 地獄揚沢入り口に到着。ここまで2時間もかかっている。夏だったら1時間程度で登れるのに。ここからは雪崩に注意しながら進む。
 12:15 地獄湯沢を登り切り、イ山人岱ヒュッテに到着。スノーシューを脱ぎ、ほっと一息。小屋に入っても吐く息は白い,予定時間をだいぶオーバーしたので、今日の小岳登山は中止とのこと。少しガッカリするが、またの機会に再チャレンジしたい。
 13:05 下山開始。地獄湯沢にさしかかると、登る時は経験しなかった下から横からと吹き上げる強い風に飛ばされそうになる。K.NAKAMURAさんは初めてのハ甲田スキーとのことで、下山はだいぶ苦労している様子。
 湯沢を過ぎると、ここからは午前中歩いてきた跡をたどっていく。スノーシューの私たちはのんびり、まったりと会話を楽しみ、オオカメ、コシアブラ、ブナの新芽を眺めながら進む。
 15;00 登山口到着。H.NAKAMURAさん、KEIGOさんの姿は見えない。皆で心配しながら登山口を今か今かと見ていると、10分遅れでやって来た,ほっと一安心。
 16:20 横内P無事到着。解散。
 K.NAKAMURさんにとっては非常に苦労した冬山八甲田登山だったと思います,お疲れなのに、これからまたむつまで運転。気をつけてお帰りください。そして、再度条件のいい時にまたスキーに挑戦してください。
 足を滑らせながらなかなか起き上がれずにいる私の手を引っ張って助けていただき、皆の協力に感謝感謝。チヤンスがあったら、また小岳からの彩雲を見に冬山登山がんばります。