11年・春山合宿

2011年5月3日(火) 八幡岳1020m  七戸町  (CL)K.KUDOU 他4名  記録 K.HORIKI

コースタイム

国道394号入口(10:30)〜770m地点(10:55/11:00)〜870m稜線(11:10)〜894m

稜線(11:30)〜南八幡岳1018m12:10)〜八幡岳1020m12:40/13:20)昼食〜

南八幡岳(13:30)〜870m稜線(14:30/40)〜国道入口(14:55

山行記録
青森からの出発が少し遅れたため、酸ヶ湯のテント設営が終わって出発したのが946分になったが、谷地経由田代十字路を経て七戸町に入り、途中グダリ沼は確認できなかったものの残雪の石倉岳登山入口に着いた。先行車の横狭い駐車スペースに停められた。
暖かな陽光の中、固雪のブナ林をツボ足でCLを先頭に登り始めた。今日は好天でルートの確認はしやすい。しばらく行くと大きなブナの木が現れた。幹は空洞になっているがその分、枝のような根を出して地面から養分を吸収しており、皆で感心して見入っていた。ブナの根の雪が融けて穴になった疎林を登り、石倉岳わきの稜線に至った。古いブナにはコケがびっしりついている。木々の間に野鳥のさえずりも聞こえる。
ここから右手に曲がり、稜線ぞいに南八幡を目指す。所々カモシカのフンも見られる。
ゆるやかな起伏から100m程登り、南八幡岳に着いた。残雪の幅広い防火帯のような稜線の向こうに八幡岳が見えた。振り返ると高田大岳と雛岳が重なって見える。ここからしか見られない景色だ。稜線の北側は背の低い樹林帯になっており、牧場のある南側はゆるやかな地形で木々もまばらに生えており、また冬場の北からの風で雪皮状になっている。最後の登りも何のその30分程で八幡岳の山頂に到着した。
山頂は神社の建物があり、先行者が中にいた。お昼の天気のよい中、私たちは周りの景色を見ながら昼食にした。北八甲田や南八甲田の山々、遠くに十和田三山が見える。帰路は軟雪になりワカンを付けて、同じルートを戻った。南八幡岳では記録写真、ビデオを撮り、最後の眺望を楽しんだ。下ったその先は太いブナや細いもブナの林になり、稜線からの分岐地点で倒れた木に座って小休止した。あとはどんどんと下っていく。行きの古いブナを再び見て、入山口の近くには芽吹いたネコヤナギに山の早春を感じた。

2011年5月4日()  北八甲田・高田大岳 CL Y.HANADA(記録)他4

コースタイム

谷地温泉発7:49→小ピーク8:29→山頂部ハイマツ帯10:30→谷地温泉11:20


山行記録 
春山合宿二日目からY.H、T.Aが参加することになり、酸ヶ湯駐車場にテント泊の4人と合流し谷地温泉に向かう。薄曇りの中、谷地温泉を7時49分出発。Y.HT.TM.Tの3人がスキーでT.AK.Hがワカンで登る。冬山と同じ服装だったので忽ち汗だくになりヤッケとオーバーズボンを脱ぐ。登路は手前の小ピーク(974m)を忠実に踏んで少し下ってから高田大岳の南東大斜面に取り付く。雲は多いが視界は利き南八甲田など周囲の山も見えている。風もほとんどない。雪面は締まった春雪の上に最近降った雪が解けかかって薄く載っている状態で春山としては例年のとおりと感じた。登るにつれ斜度が増しスキーは斜登高するが一歩、一歩上から抑え付けるようにしないと表面の雪と一緒に横滑りしてしまう。我々の先に単独行者がおり、後続して4,5人のパーテーも登って来る。後で聞いたらタガジョのメンバーとのこと。

普段より速いペースで10時30分に山頂部のハイマツ帯に到達するが、丁度このとき、雷鳴が聞こえる。愚図愚図しておられず山頂のピークを踏むことは諦め直ちに下山する。居合わせたタガジョのメンバーも大慌てで下山の指示を出していた。そのうち、雷光も見え始め無立木の斜面にいるので落雷が気が気でない。ワカンの人もスキーにほとんど遅れず木立のあるところまで降りほっとする。下りは小ピークを東から巻いて滑ると登り返しは殆どない。谷地温泉着11時20分。雷に追い立てられたため50分で下山したことになる。下山してから雨が激しくなり次第に(あられ)(みぞれ)に変わり車のフロントガラスがみるみるうちに白くなる。
山頂部でこうした天候変化に出合っていたら相当苦戦しただろうと安堵する。
























2011年5月5日(木) 南八甲田・乗鞍岳1449m  CL K.KUDOU 4名 記録 K.HORIKI

コースタイム
睡蓮沼(7:25/7:40)〜1080m地点(8:10/15)〜1150m地点(8:27/33)〜1320m地点(9:03/08)〜ニセ駒稜線1380m(9:20/28)〜下り鞍部1280m(9:42)〜登り1310m地点(9:50/56)〜乗鞍稜線1440m(10:38/43)〜乗鞍岳(10:46/11:20)行動食〜鞍部(11:45/48)〜ニセ駒稜線(12:15/23)〜睡蓮沼(13:00)*その後酸ヶ湯ベースの片づけテント撤収、解散

山行記録
酸ヶ湯ベースキャンプで朝5時起床、ラーメンの朝食をとり、T.Tさん風手作りサンドイッチを行動食に715分に出発した。笠松峠を越え、睡蓮沼の駐車スペースに何とか車2台を停めスキー組2人、ワカン組4名で出発した。周りはガスと風が吹いている。近くに別パーティも登っているようだ。コンパスを合わせニセ駒の稜線をめがけて登っていく。途中小休止をとり、よいペースで進んでいたものの、一昨日の八幡岳での行動もあり、K.KCLの膝が限界に達し稜線まであと一息のところで下山になってしまった。
ここから後はY.HCLに代わり行動した。ニセ駒の稜線から鞍部方面が少し見えるが視界は今ひとつである。Y.HM.Tのスキー組はここで最初の滑りとなる。ワカン組は待っている地点までその跡を歩いた。鞍部からは再度コンパスを乗鞍に合わせ再び登りになる。途中ルートをT.Tさん中心に確かめながら稜線をめざす。アオモリトドマツは前日の雪が氷になって付いている。その間をぬって進み、ゆるやかになりハイマツが現れ乗鞍稜線に至った。向こう側は樹林の大斜面になっている。ここからほんの少しで乗鞍山頂の露岩とササ原に到着した。早速大休止で行動食のサンドイッチを頬張る。山行写真を撮る内にガスが流れて視界が開け、十和田三山や御鼻部山の横に十和田湖が見えてきた。
帰路は同じルートを戻る。乗鞍から鞍部までスキーはどんどん滑り降り、ワカン組4名もがんばって続く。時々薄日が出てきて春山らしくなるそしてまぶしい。登りでY.Hさんはずんずん登行するし、M.Tさんもがんばるすごい!ニセ駒稜線で小休止した後、今日一番の滑りが待っている。ワカンはM.TT.Aさんが快調に下る。その先田茂萢の向こうに青森市街が見える。高田の右側には黒森と八幡岳も見えている。30分余りで睡蓮沼に着き、K.Kさんがその場で長い間待っていてくれて、感謝に堪えなかった。