訓練山行報告書           2013年7月22日(提出者 M.NARITA)

 

山名  飯豊山(2105M)   コース 御沢登山口〜切合小屋〜飯豊山本山

日時        7月13日〜15日 (出発7月12日 22:00青森IC)

参加者名 CL S.NARITA  SL K.KUDOU   他11名     (計13名)

アプローチ

    7/12  青森IC 22時出発(10人乗りレンタカーに10人・個人車に3人)。途中岩手山SA

         長者原SA、安達太良SAで運転交代。

コースタイム
   7/13   川入駐車場5:30→御沢登山口7:00→下十五里7:55→中十五里8:22

         上十五里8:55→笹平9:40→横峰小屋後10:1011:15昼食11:30→剣ヶ峰12:00→三国岳

         避難小屋12:30→切合小屋14:30

    7/14   切合小屋5:20→草履塚6:00→姥権現6:20→飯豊神社730

             飯豊本山750→飯豊神社(朝食)835→草履塚845→切合小屋1030

   7/15  切合小屋530→三国岳避難小屋710→剣ヶ峰7:40→峰秀水8:30

             →上十五里9:50→御沢登山口12:00→駐車場12:10

記 録                           

7/13 ひなびた登山宿が数軒たちならぶ集落の奥に飯豊鉱泉があり、さらに車は駐車場まで進む。5:30御沢駐車場に着く。

今にも雨が降りそうな空模様、調度山開きの日といっしょになり登山者で賑わっていた。朝食をとり、充分な時間で準備・身支度をはじめる、気温は高く蒸し暑いが雨が降りそうなので雨具を最初から着ける。10分ほど進むと御沢登山口がありそこから7時出発。トップはN.NAKAMURAさん、SLは中間、ラストはCLで樹林帯の中をゆっくり進む。まもなく予想通り雨になった。深くえぐられた登山道は赤土と泥水でこの先思いやられる。7時55分下十五里で小休憩、雨は小雨だがやみそうにない。水分補給、雨具をしっかり着け出発。中十五里8時22分、雨が強くなりここでカメラはしっかりビニールに包みザックに入れる。上十五里8時55分、笹平9時40分と長坂尾根を登りきると10時10分横峰小屋跡に着く。大休憩に入り水分、行動食などとる。この辺りの植物はミヤマキンポウゲ・カラマツソウ・トリアシショウマ・ミヤマクルマバナ・ネバチノギランに似ているが花が違うシライトソウが珍しかった。水場(峰秀水)で喉を潤しいよいよ剣ヶ峰急登、岩稜が雨と曇り空の中見えてくる。その前に昼食をとり(11時15分〜11時30分)11時30分今日の難所岩場にとりつく。雨で滑りそうな岩盤を慎重に登って行く。手がかり、足がかりはしっかりしているが、気はぬけない。前方に登って行くパーティーが見え少し待ち時間などあり、慎重に!慎重に!を繰り返す。剣ヶ峰着12時、さらに続く岩稜、三国岳避難小屋あたりからお目当てのヒメサユリがでてきた。緑の草原の中にピンクの花が横向きに咲いていた。皆感激!!小休止の後一頑張り、雨にうたれたヒメサユリやミヤマキンポウゲ、ミヤマクルマバナ、センジュガンビなどしなやかに美しい。そんな植物を左右にみながらアップダウンを繰り返すと雪渓がでてきた。ストックを出しキックステップで一歩ずつ慎重にゆっくりと進む。雨は益々強まりびしょ濡れになってきた。14時30分今日の目的地、切合小屋に到着。2Fの寝床に通されるが先客は何人かいたものの、思ったより混雑はしていなかった。雨のせいでしょうか?ザックカバーをかけてもザックまで濡れていた。濡れた雨具、登山靴、汗と雨で衣類も濡れてしまった。気温は高かったので寒くはなかったが、着干しも部屋干しもなかなか乾かない。その夜はカレーライス(ご飯の盛がやたら多い)、お変わり自由だが大盛り一杯が調度良かった。リーダーから明朝4時起床、今のところは予定通り、と発表があった18時頃から就眠、一晩中、風雨やまず、朝まで続いた。

7/14、4時起床、まだ雨やまず、今日の予定どおり大日岳を目指すが、状況次第とCLから告げられる。

朝食をリュックに入れ5時20分10人で出発。トップはCL、ラストはN.NAKAMURAさん、中間はSL、雨、風の中しばらく砂礫帯が続き、間もなく大雪渓になる。CL、SLはルート工作に行く。雪渓、雪解けのヤブなどぬけ夏道を確認しながら二つの大雪渓をクリアー、6時草履塚に到着。このあたりはお花畑が続くが目に納めカメラ撮りは帰りに期待して前に進む。6時20分姥権現到着、風雨の中二体の姥地蔵が道しるべになっていた。その後も雨は断続的に続くが風が強いため雨具は少し乾いてきた。ガレ場の登りに入り足場が不安定になり、緑のロープが張られ道案内してくれた。7時30分避難小屋のある飯豊神社(東稜)に到着。さらに飯豊本山(西陵)2105mには尾根を進む7時50分着。山頂はガスと風で大パノラマは望めなかった。悪天候により大日岳はあきらめて戻ることにする。
記念写真を撮り避難小屋まで下がって朝食をとった。テルモスのお湯でスープを飲みゆっくり朝食を楽しむ事ができた。

8時35分、、強風が続く中下山に入る。登って来る何組かのパーティーとすれ違い、帰りはお花畑を楽しみながら進むがお天気がよかったら天井の楽園なのでしょう!沢山の植物がありました。

ヒメサユリ・ヒナウスユキソウ・ミネウスユキソウ・イブキトラノウ・トキソウ・オノエラン・タカネマツムシソウ(蕾)クルマユリ・ニッコウキスゲ・オヤマノエンドウ・コメツツジ・ミヤマクルマバナ・チシマギキョウ・ハクサンチドリ・ヨツバシオガマ・タカネアオヤギソウ・ミヤマダイモンジソウ・クロトウヒレン・ミヤマトウキ・タカネツメクサ・etc。

10時30分切合小屋の到着。その後またどしゃ降りとなった。午後はビールで乾杯ミーティングが続いた。その夜もカレーライス。19時、明日は下山、剣ヶ峰の岩場を慎重に!と言い聞かせ床についた。

7/15朝4時起床。風雨やまず、5時朝食(卵かけご飯・のり・漬物・味噌汁)シャリバテ予防にはなる。しっかり食べ5時30分出発。

トップはSL、CL中間、ラストはN.NAKAMURAさん、剣ヶ峰の岩場、鎖場を通過までは特に慎重に滑りに注意しながら三国岳避難小屋に7時10分到着した。小休止後、あとひと頑張り、剣ヶ峰を7時40分通過し水場(峰秀水)8時30分着く。このあたりから深くえぐられたドロドロな登山道になり、赤土、木の根は滑るので注意が必要。9時50分上十五里で少し長めのスナックタイム。お腹をみたし雨の中ひたすら下山、12時御沢登山口到着、さらに10分駐車場まで。濡れた雨具を脱ぎ、なんとか車に落ち着く。帰りは温泉で汗を流し高速に乗った。運転の男性群はさらにご苦労が続き本当にお疲れ様でした。途中夕食をとり21時過ぎ青森インター到着。
三日間雨三昧の山行も珍しく、いつまでも思い出に残る山行になりました。