訓練山行報告            2014年6月7日提出 (提出者 T.TUSHIMA)

山  名高田大岳 1,552m                                      

行期間:2014年5月11日(日)

参加者:CL・写真 H.NAKAMURA SL S.TANAKA SL N.NAKAMURA  他9名  (計12名)

コースタイム 

横内P 7;25⇒ 酸ケ湯P:55 → 谷地8:10〜8:0 → 山頂1:45〜1:20 →

谷地 13:19(スキー)1350(つぼ足)1405 ⇒ 横内P 14:52解散

山行記録

雲一つない五月晴れ。風もなく、絶好の登山日和だ。酸ケ湯Pでトイレを済ませ、谷地温泉に向かう。途中の睡蓮沼には今日もたくさんの車が並んでいたが、谷地温泉にはたった1台しか駐車していなかった。「十分に日焼けと脱水対策を!」とのCLからの話の後、スキー1名、つぼ足11名で予定より30分早く谷地温泉を出発。

湿原の雪はだいぶ解けて水芭蕉が見事だが、登っていく方はまだ雪がびっしりだ。けれど、小沢ではゴーゴーと流れる水音が聞こえ、横切る時には1人ずつ慎重に渡った。新緑のブナ林の中を40分ほど上り、 974.4mピークの少し右側を巻いて広々とした台地に出ると、これから上っていく高田大岳の大斜面が目の前にどーんと現れた。いつ見ても素晴らしい、スキーヤーにはたまらない1枚バーンの急斜面がすっきりと晴れあがった青空に映えて眩しい。赤倉岳や乗倉岳、猿倉岳など南八甲田の山々を振り返ったり、3週間前に登った櫛ヶ峰を眺めたりしながら、歩いていった。

やがて斜度がきつくなりだし、キックステップしながら登る。幸い、雪がさほど固くなくて蹴り込みやすい。風も少し出てきて、ほてった顔に心地よい。斜面はますます急になり、数か所亀裂になりかけているへこんだ所もあって、一歩一歩確かめながら、登っていった。頂上はそんなに近くはないと知りつつも、上を見上げて「あそこが頂上だったらいいなあ。」と期待してそこまで行くと、その陰にまだ急斜面が続き、「今度こそ。」と頑張って行っても、またまた先があったりして、何度かため息をついたが、11:00、ようやく雪がついている最高地点に到着。

そこからは、やぶ漕ぎをして登山道に出る。時間にしてたった5分位なのだが、笹やハイマツが密生していて、思うように進めない。久しぶりにやぶと格闘した。登山道に出てからも、ハイマツが道に覆いかぶさっていて歩きにくく、登山道整備の必要性を強く感じた。11:45祠のある山頂に到着。展望を満喫しながら、ゆっくり昼食にした。

下りは、又、やぶ漕ぎをして雪のある所まで戻り、雪の急斜面を降りる。スキーのCLは、急傾斜など物ともせず、1枚バーンを華麗に滑降。つぼ足隊は傾斜が緩むところまで、雪を踵で踏みしめながら慎重に下った。スキー隊とつぼ足隊とでは30分も差があったが、どちらも無事に谷地温泉に到着。晴天の中、満足の1日だった。

年に一度の残雪期高田大岳登山は、その年の体力を知るバロメーターになる。「去年は春山合宿3日目で、テントが水浸しになり、シュラフまでびしょびしょのなった後登ったなあ。」「一昨年は頂上で雷鳴が鳴り響き、雷に追いかけられて脱兎のごとく駆け降りたっけ。」など、あれこれ思い出しながら、今年も登れたうれしさを噛みしめ、家路についた。