訓練山行報告               201618日提出    (提出者 Y.TANAKA)

山 名  八甲田山

ルート  1日目 酸ヶ湯→仙人岱ヒュッテ→小岳(小岳中止)

     2日目 仙人岱ヒュッテ→大岳→仙人岱ヒュッテ→酸ヶ湯

 

山行期間 20151219日(土)〜20日(日)

 

参加者 

(泊まり)CL Y.HANADA SL M.KIKUTHI  他2名

(日帰り)CL S.NARITA SL T.TUSHIMA   他9名  ( 計15名 )

 

コースタイム

 1日目  横内P7:30→8:05酸ヶ湯P→登山開始8:45→地獄湯沢11:00→仙人岱ヒュッテ着11:45→(昼食)

日帰り組下山開始12:50→駐車場着14:30

  2日目 仙人岱ヒュッテ出発7:50→鏡沼9:20→9:35大岳山頂9:40→仙人岱ヒュッテ10:45着→(昼食)→

下山開始11:35→酸ヶ湯P着12:55

 

山行記録

横内Pを予定通りの時間に出発する。参加者は泊り組4名、日帰り組11名で総勢15名、車4台に分乗して出発した。雲谷ゲートの気温は―2.9度を表示、雲谷スキー場は遠くからでもブッシュが確認できるほどで、今年は暖冬である。萱野高原のトイレは冬期間閉鎖のため、酸ヶ湯温泉のトイレを拝借し、その後駐車場に移動し身支度を始める。いつもは車道を渡って、雪の壁をよじ登ってからのスノーシューの装着であるが、今年は雪壁もなく最初からスノーシューを装着した。少雪のためか今年はスキー部隊もなしである。大岳は雲の中に隠れて見えないが、風もなく比較的穏やかな天候の中、8:45出発する。雪が少ないため、夏道を登っていくが、時々枝がうるさく冬道とは違ったストレスを感じる。(人はわがままである)それでも、登るにつれて徐々に雪が深くなり皆でラッセルを交替しながら進む。今年冬山デビューの新入会員のTさんは楽しそうにラッセルしていた。頼もしい存在である。自分なりにここはどうコースをとるかとか考えながら進むが、なかなか難しくいざとなれば山中でパニクリそうである。

2時間ほど歩いたところで地獄湯沢の手前の難所にさしかかった。左手奥の方には雪庇がせり出して雪崩がおこりそうなところがみえる。雪の斜面を滑落しないように慎重にトラバースした。落石注意の看板の箇所も一人ずつ間隔をあけて注意深くわたった。地獄湯沢の橋が一部見えていたが足を踏み外さないようにここも慎重にわたる。地獄湯沢の後は、強風と寒さとの戦いだがさほど危険個所はないのでほっとする。ここから45分程で仙人岱ヒュッテに到着した。先客2名(外人さん)がいた。午後の予定だった小岳への登頂は、強風とガスで視界不良のため中止となり、ゆっくりとした昼食タイムとなった。日帰り組は1250下山開始。地獄湯沢の危険個所を無事通過したところで5分休憩し、駐車場に1430到着したとのこと。

泊り組は3時頃から夕食の仕込みをして、4時頃から宴会が始まった。メニューはせんべい汁をつまみにビール、ワイン、ウイスキーで今年1年間の反省をする。(実際は老化のなげき節!だったような) 19時頃就寝。

2日目)

6時起床。

前日のせんべい汁の残りにうどんを煮込み、朝食とする。寒かった身体もあっという間にあたたまり、暖かい汁ものはありがたいと感じる。外は相変わらず風が強く、ガスっていて視界不良である。今日は大岳登頂は無理かもと思っていたら、リーダーから準備出来次第大岳出発との指示が出てびっくりした。

7:50にヒュッテを出発。途中小岳分岐の標柱が50センチほど頭を出していた。大岳の南斜面をトラバースして樹林帯に差し掛かったところで直登を始める。吹き溜まりでラッセルが大変であるが、リーダーがひたすらラッセルしてくれた(ラッセル替わりますとはこの力量ではいえなかった)森林限界に出たのが9時頃だったと思う。相変わらず、視界不良でさらに風が強くなり、足元もガリガリでスノーシューの爪がきかなく滑る、必死の形相で後をついていく。まもなく夏道の鉄柵にたどり着きそれをたよりに登る。鏡沼に着いたのが9:20。ここから山頂まではさらに風が強まり、追い風で足を運ばなくても、トントントンと山頂に運ばれてしまった。山頂に着いたのが9:35。山頂は体感風速17m位か!急ぎ集合写真をとって下山開始した。下りは向かい風で地獄!口を開けると魚のアンコウのように膨らんだ。相変わらず視界不良だが、鉄柵がかすかに見えるのでそれを見逃さないように慎重に下山。樹林帯に入り、登りの踏み跡に合流した時には万歳といいたくなった。リーダーに感謝です。

仙人岱ヒュッテに到着したのが10:45。先客が10人ほどいて賑わっていた。お昼を食べ、荷物をパッキングして山小屋を出発したのが11:35。下山は先客のトレースがしっかりついていて、地獄湯沢の風も山頂の強風にくらべたら爽やかで、楽々下山した。駐車場に着いたのが
12:55。

 今年の締めくくりの山行として、この時期に大岳に登れたのは感謝です。来年ももう少し頑張れるかもしれないと、新しい年にむけて元気が出ました。リーダー、サブリーダー、食事の準備と食材を担ぎ上げてくれたSETUKOさんに感謝です。