訓練山行報告 北八甲田・前嶽・ニセ田茂萢岳(山頂駅)

2017年3月1日(提出者 T.SUZUKI)

〇 年月日:2017年2月26日

〇 参加者:18名

CL M.FUKAZAWA SL Y.TANAKA SL N.NAKAMURA   他15名   ( 計18名 )

〇 ルート:八甲田ロープウェー山麓駅→フォレストコース取付き→フォレスト22番標識→前嶽山頂→

      ニセ田茂萢岳(山頂駅)→ダイレクトコース→山麓駅

〇 コースタイム

  07:10横内駐車場集合07:17→07:23雲谷ゲート(開放待ち)07:28(ゲート開放)

  07:45山麓駅駐車場08:15→フォレストコース取付08:23(登山開始)→09:41

フォレストコース22番標識→10:45前嶽山頂10:55→12:59ニセ田茂萢岳(山頂駅)

昼食休憩13:31ダイレクトコース→14:45山麓駅駐車場14:54解散

〇 山行記録

  前線通過により荒れるという天気予報が外れ青空も覗く好天に期待が高まる中、複数のボーダー等が待ち合わせている横内駐車場に早めに集合、車4台に分乗して出発。雲谷ゲートでは7:30開放のため5分ほど待つ、ロープウェー山頂駅駐車場は既に30台ほどのボーダー・スキーヤーの車が駐車しており、更に続々と車が入って来る。スノーシューなど装備を整えた後、リーダーから山行概要の説明を受け、登頂ルートの「フォレストコース」取付きに向かう。取付きでスキー隊、かんじき隊が装備を整え、8:23スキー隊4名の先導のもとCLを先頭に緩やかに上り始める。スキーコースのせいか雪は落ち着いており、目に眩しいパウダースノーもスノーシューで20cm前後の沈みでラッセルも楽である。時折右手に田茂萢山頂駅を望みながら順調に高度を稼ぐが、日差しもあり暑くて8:45衣服調整をする。スキーヤー・ボーダーが滑り降りて来てすれ違う。スキーパトロールの2名からは「どこまで行くの?遭難しないように気を付けて!」と声掛けされる。9:41フォレストス22番標識着。左手に第1目標の前嶽山頂を望む、パウダースノーの表面はダイヤモンドダストを撒き散らしたようにキラキラと輝き美しい。山頂までの急登に備え休憩し9:51登頂開始。10:06急変してブリザードとなる。雪も深く沈み込みが大きくなり更に木穴が巨大であるため木穴と木穴の間の痩せ尾根の様な部分しか歩くことができない。樹氷の間が狭く先行するスキー隊はスキーを外さなければ通れない場所もあった。10:45計画より45分早く前嶽山頂着。眼下に銅像茶屋や後藤伍長像を望めたが強風のため山頂昼食の予定を変更し、集合写真撮影後10:55田茂萢岳に向かって下山開始。西風が強く顔がしもやけになりそうだが斜面の向きによって風の強さが大きく変化する。田茂萢岳への登り斜面の樹氷をペンギン、少女像、口づけシーンなどに見えると言うと、YTさんは疲労から来る幻覚を見ているのだと言う。ATさんがゴジラ型樹氷を探すが見当たらないようだ。10〜30名規模の複数のスキーツアーグループを散見する。11:15ブリザードで山頂駅が視界から消える。大きな沢の源頭の上の尾根に出なければ山頂駅には行けないが視界が悪くルートが確認できない。12:06スキー隊と合流となりスキー隊先導のもと12:59吹雪で視界不良の山頂駅に着きやっとのランチ休憩である。冷えて疲れた体に山頂駅のストーブの火が優しい。多数の外国人を含むボーダー・スキーヤーで込み合う山頂駅を13:31出発、整備されたダイレクトコースを下り14:45山麓駅駐車場着。CLから「今回は前半好天に恵まれましたが、後半急変し視界不良でコースも不明となりました。山は侮れないと再認識すると同時にスキー隊の方々に感謝します。」との総括があり14:54解散した。前半好天で楽しく、後半天候不良で難儀、冬の八甲田の厳しさを改めて教えられた山行であった。