個人山行報告書      2017714日  (提出者  M.NARITA)

 

山名      雨竜湿原〜南暑寒別岳〜暑寒別岳往復 (休憩も入れ約15時間)

山行期間    201763073

参加者名    CL M.NARITA  SL M.OOKAWA     他5名  ( 計7名 )

      

日程     6/30青森港(津軽海峡フェリー)5:20→函館港9:00  

         7/3 函館港17:30→青森港21:10

コースタイム

南暑寒荘3:45→第一吊橋4:00→白竜ノ滝4:16→第二吊橋4:30→湿原入口展望台5:206:24展望台6:40→南暑寒別岳8:4511:20暑寒別岳11:4020位下り昼食12:50→南暑寒別岳14:4516:00展望台1630→湿原入口17:28→白竜ノ滝18:24→南暑寒別荘19:00

記録

6/30は一日中車移動日。夕張岳が林道通行止め為南暑寒荘に車を進めた。

途中ジンギスカン鍋の材料を買い込み明日の登山の体力勝負に備えた。

7/1 3時起床が皆2時過ぎ頃から起きだし、お湯を沸かし朝食用カップめんの準備。次はテルモスへお湯を入れる。今夜は連泊なのでシュラフなどの場所はそのまま確保できた。準備でき次第駐車場で登山靴に履き替え各自ストレッチで体をほぐす。345分、夜はすっかり明けヘッドランプ無しで出発した。風は無い曇り空、ペンケペタン川沿いに登って行くと間もなく第一吊橋を渡る、川の水音が少しずつ強くなり、白竜ノ滝が見えてきた、滝の前で小休止をとった。その後だんだん急坂となり第二吊橋まできた。(結構立派な二つの吊橋でしたが冬場は撤去されているようです。)

520分雨竜沼湿原入口に着く、ここで靴底をブラシで洗って湿原に入る。(外来種持ち込み防止のため)雨竜湿原は標高850mの溶岩台地にできた北海道を代表する広大な湿原で大小百数十個の池塘からなる。夏の植物には少し早かったようだ、それでもハクサンチドリやイワイチョウ、ワタスゲ、エゾノリュウキンカ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ショウジョバカマ、ヒメシャクナゲなど咲いていた。45分程で湿原を抜けさらに登り624分展望台に着く、池塘を眺めながら水分補給や行動食をとり少し長めの休憩を取った。640分出発、チシマザサが続きホイッスルを前に後ろに吹きながら歩きだす、両側にツバメオモトやサンカヨウ、シラネアオイ、オオバナノエンレイソウなど今が旬と咲いていた。「えっ!」突然登山道にヒグマの大きなフンがあり「ビックリ!!」「かなり大きい!!」この先暑寒別岳まで5回もヒグマのフンと遭遇することになる。前に後ろにホイッスルを吹きながら歩いた。ダケカンバの林を抜け、ハイマツ帯に変わりなだらかな登りでやがて稜線に着く。「風が強い!」南暑寒別岳手前のピークを過ぎ845分南暑寒別岳に到着。風が強く写真を撮り速やかに前に進む、最低コルまでお助けロープに沿って300mほど下る。ヒグマのフンを意識しながら歩く、谷側には雪渓がまだ残っていたがアイゼンを使うほどではない、山側にはイワイチョウやエゾハクサンイチゲ、フギレキスミレ、ウコンウツギなど咲き、だんだん登りがきつくなる、なかなか山頂は遠く途中崩壊地の場所にはロープが張られてある。そんな崩壊地にシソバクワガタが株であちこちに点在し咲いていた、その青紫色が一際可憐に見えた。チシマフウロ、ウコンウツギ、キバナシャクナゲなど植物の種類は豊富だ。岩稜を巻くように山頂まで長い道のり、やっと到着!!山頂には先客が数名いた。私たちも記念写真を撮り、少し休憩した後、風の当たらないなだらかな場所まで降りゆっくり昼食にした。下山すぐに雨がふりだし雨具をつけたがすぐ雨は上がりその後も雨模様で雨具の着脱をくりかえしながら歩いた。蒸し暑さと長時間の歩きで足どりも重くなってきた。南暑寒別岳までの登りは道が雨で悪く難義した。山頂はそのまま通過し展望台まで2回の休憩をとりながら雨竜湿原に入った。エスケープルートの無い木道は長く感じた。白竜ノ滝、二つの吊橋を超え予定より1時間以上のオーバータイムで日没前に山荘に着いた。けがなく到着で何よりでした。「皆さんお疲れ様!」シャワー付きの山荘で今日の疲 れを洗い流すことができとても助かりました。