訓練山行報告 2017年7月8 日(提出者 S.HATHINOHE)
山名 岩木山1,625m ルート:新弥生コース往復
山行期間:2017年7月2日(日)
参加者 :CL N.NAKAMURA SL K.KUDOU
コースタイム
青森中央市民センター 5:00 →
5:30 大釈迦駐車帯 5:35 → 6:05 弥生いこいの広場6:50 → 6:55 新登山口(一合目) 7:00 → 7:22 二合目 7:26 → 7:55
三合目 8:00 → 8:26 四合目 8:32 → 9:01 五合目 9:06 → 9:53 六合目 10:10 → 10:30 大岩 10:30 → 11:05
(後続組 11:20) 七合目 11:11 (後続組 11:35) → 11:40 (後続組 12:40) 八合目(昼食) 12:25 (後続組待機)→ 13:00
九合目 13:15 (下山) → 13:35 八合目 13:55 → 14:13 七合目 14:13 → 14:46 六合目
14:46 (後続組15:05)→15:10(後続組15:35) 五合目15:28(15:45)→15:45 四合目15:45→16:04(後続組 16:30) 三合目 16:04(後続組 16:40) → 16:20(後続組 17:00)二合目
16:20(17:00) → 16:36(後続組17:23) → 新登山口 16:40(後続組 17:25) → 弥生いこいの広場(解散式) 17:35 → 18:16
大釈迦駐車帯 18:17 → 18:45 青森中央市民センター
山行記録
天候はうす曇で絶好の登山日和。5:00青森中央市民センターを出発し、大釈迦駐帯で一人と合流して、弥生いこいの広場へと向ったが、交通量が少なかったためか、予定より早く6:05には着いた。そこで弘前市の会員を待ち、ゆっくり身支度や準備運動で身体をほぐした。
6:55登山口前に集合し、CLから日程等の説明がされた。今回は参加者それぞれに役割が分担されているとの説明。その中で目を引いたのは熊対策係だった。熊よけのための「ラッセラー」のかけ声と笛のハヤシによるかけ声には驚かされたと同時に何か滑稽でもあった。
7:00予定どおり新登山口(一合目)を出発。先頭が合目毎に変わるという新しい趣向で登頂。五合目までは登山道も歩き易く、ブナ林等の中だったので順調に歩が進められた。ところが五合目を過ぎてからは山道が急変。背丈以上の笹薮や残雪もところどころにみられ、高低差も結構ある悪路へと化した。中でも六合目から七合目までが特にキツく、七合目には予定を大幅に遅れて着いた。(先頭で30分遅れ)そこで小休憩していても、後続組は一向に見えない。(後続は45分遅れ)結局、先頭グループは、八合目で待とうということで進むことになったが、七合目からは笹の背丈が短くなり、下界の眺望も効くようになって歩き易くもなってきた。八合目にも30分遅れで着き、後続を待ったがなかなか来ないので昼食をとり待つことにした。しかし45分間待っても来ないので、行ける所まで行こうということで九合目を目指した。
後続組を待つ間、今回の特徴の一つと言う皆んなからのコメントをもらった。その主なものをあげると、新入会員では「笹藪こぎは大変だった。バテ気味になりシンドかった」や「大変だったが雪渓やミチノクコザクラをみることが出来て感激、満足した」等の意見。又既存会員では「今回、全員に役割分担をしたのが良かった」や「苦しかったが、初めてのコースでもあり楽しかった」という意見があった一方で「登山道が悪い。これだけ負荷のあるのは初めてだ。登山道の整備が必要だ」や「これだけ整備状況が悪くきついコースは他にないのでは。他の人には進められない」という手厳しい意見も出されていた。その中で驚いたのは、やや遅れていたグループで「途中の七合目あたりで熊の唸り声を聞いた。びっくりした。怖かった」という声だった。そこでは、熊対策の「ネブタバヤシや笛のハヤシ」で奇声をあげ、見事熊を追い払った状況のようだった。まさに事前準備が効をなした瞬間でもあった。
そうしている中で、後続組が1時間25分遅れでようやく着いた。遅れた一人は苦しそうな表情で「大反省、山行の初級から出直したい」との意見。リーダーの方々からは、「労山の仲間を助け合うスピリッツ。すばらしさを感じた」や「雪渓を滑落させたのは自分に反省するところあり。今後に生かしたい」という謙虚な意見も出された。その後いこいの広場で解散式を行い、予定を1時間余遅れて現地解散した。
最後に、今回は訓練山行だけあってコースが厳しいことなどから、極端に遅れた方がおり、それが皆んなに影響を及ぼし、そのため頂上まで登れなかったのは残念な山行であったと思う。というのは、遅れた人を責めているのではなく、そういう場合はある時点で別行動をとらせ、全体の山行にはあまり悪影響を与えないという方法もあるのではないかと思うからである。そうでないと、これからも頂上未達の現象がでてくるのではと危惧する。このままでは労山山行への悪評判、ひいては禍根を残すことにならないともか限らない。それを判断するのは、リーダーの方々の役割ではないかと思われる。一考を望む。
山行リーダーコメント(CL N.NAKAMURA)
〇 今回の山行は当初から苦戦が予測され、準備会で事前準備(熊・藪コギ悪路・雪渓・不調者その他)
の重要性を確認した。
・熊対策は熊スプレー4本携帯し、掛け声出と笛等で対応実践した。
・コース状況は基本的には悪路だが、ベテランと新人では感じ方に相違があり、この様なコースを訓
練実践経験を積重ねもっと厳しいコースに挑戦して頂きたい。
(準備会当でのコース説明を更に十分にする必要がある)
・雪渓での滑落は事故には至らなかったが該当者はベテランの方でアイゼン未装着等気の緩み油断
が背景にありました。
(基本を大切に慢心排除、常に緊張感を維持する事が大事です)
・山行は必ずしも登頂上が目的ではなく、その時点の状況変化に対応し安全安心を第一優先に行動
し下山する事が大切です。
*今回各メンバーには役割分担や事前準備を実践いただき大変有意義な山行になり感謝申し上げます。
(本コースへ再チャレンジしたいと思っております)