訓練山行報告           2017年9月9日提出    (提出者 Y.TANAKA)

山 名  岩手山

ルート 網張スキー場〜鬼ヶ城〜8合目避難小屋(泊)〜岩手山〜お花畑〜網張スキー場 

山行期間 2017年8月26日(土)〜27日(日)

参加者 

(CL)1班 M.FUKAZAWA(SL)1班 K.KUDOU  (SL)2班 T.FUKUI(SL)2班 T.YOKOTA    他19名  ( 計23名 )
 

コースタイム

8月26日 青森インター出発6:00〜6:50花輪インター7:00〜7:45滝沢インター〜8:10網張スキー場(リフト乗車)8:55〜9:30(リフト下車)犬倉山出発10:00〜10:55姥倉山分岐〜11:35切り通し(昼食)12:10〜(鬼ヶ城経由)〜14:50御神坂コース分岐〜15:15八合目避難小屋(泊)

8月27日 八合目避難小屋6:15〜7:15岩手山山頂7:20〜7:40不動平7:50〜9:10お花畑9:20〜10:00切り通し10:10〜姥倉分岐〜12:00犬倉山(リフト)〜12:30網張スキー場〜昼食・入浴〜16:45青森インター(解散)

 

山行記録

(1日目)

参加者総勢23名、車5台に分乗し予定通りに青森インターを出発する。途中花輪でトイレタイムをとり、予定の時間に網張スキー場に到着。それぞれ装備を整えた後、CLからコースの説明があり、ストレッチをしてリフトにのった。途中のんびりと足元の花々を眺めながら最終登山口の犬倉山まで、リフト3基を乗り継いで一気に標高1300mまで登った。天気予報は曇りであったが、行く手はどんよりとした黒い雲に覆われ、何やら怪しい天候である。今回のCLは嵐を呼ぶ男と言われているので安心できないなと思っていたら、3基目のリフトに乗っている途中から雨が降り出した。(さすが!)リフトを降りたところで、皆大慌てで雨具を着用した。全員揃ったところでCLから今回の登山は2班に分かれて登るとの事、足が弱いと思われる方は1班へ、健脚組は2班にとの事であった。班編成については準備会でも説明があったが、その時は班別の基準の説明がなく好きな方を選ぶようにとの事で、イケメン(今回はチーフ、サブとも全員男性)で選んだらよいのか、お酒をいっぱい持ってきているリーダーを選んだらよいかとか迷っていたが、迷うことなく1班になった。1班14名、2班9名編成で予定の時間を30分遅れて出発した。

歩き始めはちょっとした階段になっていたが、まもなく歩きやすい登山道にかわり、雨は降っていたが尾根沿いになだらかな登山道をのんびりと登った。途中リーダーから雨のため危険なので鬼が城コースからお花畑コースに変更との指示が出された。姥倉山分岐を10:55に通過、次の黒倉山は巻き道をとおり、昼食予定の切り通しまで黙々と歩く。ここでアクシデントが!お昼を食べ終わっても2班がなかなか到着しない。ややしばらく待っていると2班が到着、黒倉山の山頂を踏んできたとの事!計画書ではコースには黒倉山登頂はなかったが、地図では山頂を踏むようになっていた。後の反省で出された。班編成を組んだ時の意思疎通、連絡体制等々。私たち参加者もリーダーに任せきりではなく各自の目でその都度地図を確認することが大事だと反省した。

切り通しで昼食をとっている間に雨も上がり鬼が城コースを降りてきた人に情報を聞いたところ、滑りそうな危ないところはないとのことで、当初の予定通り鬼が城コースを登ることになった。鬼ヶ城コースは小さなアップダウンの繰り返しで小鬼が潜んでいそうなところや、ざれた赤土で足を滑らせたら滑落しそうな、赤鬼が潜んでいるところもあったが、緊張感をもって登った。一番のハイライトは岩と岩の間の切れ目を3点確保で登っていくところであった。CLからはストックはしまって、一人ひとりしっかりと3点確保で登るようにとの指示が出た。後ろからはすでに2班の賑やかな声が聞こえてきたので、賑やかなギャラリーが増える前にと急いで登った。中には自分は意外と高所恐怖症かも知れない、ドキドキしてこわかったとの声も聞かれた。労山の山行で1年に1回だけだが岩登りの訓練が石倉岳であるが、こういう山行に参加して慣れておくのもおすすめである。

振り返ると鬼ヶ城の全景が見えて、結構大変なところを歩いてきたと思った。御神坂コースの分岐に着いたのが14:50、岩手山が目の前にドンと構え、ここまできたら8合目避難小屋はすぐなのでホッとした。

避難小屋に着いたのが15:15、予定より75分遅れだが、出発時点で30分の遅れ(人数が多くリフト乗車時間が多くかかった)、アクシデントで2班との20分のロスを除けば順調な歩きではなかったかと思う。

第2部の楽しい宴会は4:00から始まった。Y酒店の開店、自家野菜の枝豆をどっさり担ぎ上げてくれたHさんご馳走様でした。最初は空き空きの山小屋だったが時間と共に混みだし、廊下を占領しての宴会だったので5:30分ごろには打ち上げとした。山小屋は20時消灯、夜中中強風が吹き荒れ明日の登頂を心配しながら眠りについた。

 

(2日目)

5時起床、7時出発との指示であったが、その前に起床し外に出たところ丁度ご来光が昇ってくるところであった。(日の出4:50)昨晩の強風もやみ絶好の登山日和のようだが、山頂は雲の流れが速く相当風が強そうであった。めいめいに朝食を済ませ、予定を早めて6:15出発。不動平にリュックをデポし山頂を目指して登る。急登で砂礫の道は歩きにくかったが、前日の雨が少しは道を固めてくれたのか思ったよりも歩きやすかった。以前登った時は、一歩登って半歩さがるような大変さだった。急斜面を足元だけに目をやりゆっくりゆっくり登ったところで石仏が目に入り、お鉢の縁に出たことに気が付いた。ようやく歩きやすい道になったが、今度は強風で大変であった。山頂までは時計回りで歩き、時々強風のため待機する場面もあった。山頂では急ぎ集合写真を撮り、各自記念撮影、遠くには秋田駒も確認できたが、強風でゆっくりできない。このためお鉢巡りは止めて、ピストンで下山することになった。

不動平に戻ってトイレタイム等10分程休憩しデポした荷物を担ぎ、お花畑コースを下った。1時間20分程下ったところでお花畑のある八ツ目湿原に出た。ここまで道は迷うようなところはなかったが、ダケカンバやトドマツの根っこに気が抜けず、お花畑コースの名前にしてはきつかった。もっとお花をめでながらのんびり歩けるかと勝手に妄想が膨らんでしまっていた。それでも狭いながらも湿原は秋の花々が咲き、しばし癒された。ここでは10分休憩し間もなく出発。途中荒々しい大地獄谷の景色を眺めながら、切り通しの分岐まで休憩なしで一気に登った。切り通しへの登り返しが本日のハイライトか!なかなかきつかったが、途中野生のブルーベリーをつまみながらなんとか前の人についていった。切り通しの分岐でも10分だけの休憩でなんともせわしない。分岐からは、昨日登ってきた道を引き返した。だんだんと疲れが出て前の人との距離があいたが、分岐では前の人が待ってくれていたのでとても有り難かった。リフトに乗りこんだ時には思わず「楽チン!」と叫んでしまった。その後休暇村網張温泉で昼食、入浴し青森インターに着いたのが16:45。

参加者が多かったが足並みもそろって怪我もなくほぼ予定通りに帰れてよかったとのCLからの挨拶があり解散となった。2日間CL,SLお疲れ様でした。そして楽しい山行をありがとうございました。