楢木森山(登山教室オプション)        2021年5月29日(土)                S.NARITA撮影
















感 想 文

                     「楢木森山」登山に参加して            ( 登山教室 実技編 )

                                               ( 参加者 Мasanori  K )

 

去る529()、登山教室最初の実技である「楢木森山」登山に参加した。

 当日は、曇り空で時折雨もぱらつくあいにくの天候であった。雨が降らないことを祈りつつ、不安を抱えながら集合場所の月見野霊園入口へ到着。

 参加者は11名。受付を済ませ、車で登山口である久須志神社へと向かう。そこで身支度をし、準備体操を行い、呼吸を整えて830分丁度にいよいよ出発。 幸いにして曇り空ながら雨も止んでほっと一安心である。

 長年青森に住んでいながら、登るのは勿論、名前を聞くのも初めてというこの山がどんな山なのか期待しながら歩を進めた。最初は緩斜面をゆっくりと登り、参加者もまだ余裕たっぷりで、時折笑い声も飛び交うなど、軽快な足取りで進んで行く。しかし、進むにつれて当然のことながら登りが厳しくなり、参加者の口数も少なくなり、荒い呼吸の音だけが響いてくる。途中の山ツツジやその他の花々とホトトギスの鳴き声に癒されながら黙々と登り続ける。

いよいよ最後の難関の急登を目前に、リーダーのNARITAさんから「ここから30分程度かなり厳しい急登です。しっかりと呼吸を整えて登って下さい。」との大号令が響き渡り、参加者一同しばし緊張の面持ちとなる。覚悟を決めて全員木や枝に捕まりつつ、かなりの前傾姿勢で這うような恰好で懸命に登っていく。

 呼吸を整えながら必死に登るも急登は中々終わらず、延々と続く。悪戦苦闘しながらひたすら進んでいくと、空が明るくなり、かすかに頂上が見えてきた。

「よし、もう少しだ。頑張ろう。」と自分を奮い立たせ、ようやく山頂にたどり着く。到着時刻1030分で1時間30分の行程であった。

何度経験しても、改めて登山のもつ達成感の素晴らしさに酔いしれたところである。勿論参加者全員が到達し、見事な健脚ぶりを発揮した。しばし、陸奥湾と青森市の景観に感動し、集合写真を撮って、次のバリカン山へ向かう矢先、突然の降雨。雨具を着て早速出発し、大雨にならないことを祈りつつ歩を進めて行った。雨に濡れながらも、いくつかのアップダウンを繰り返しながら約1時間余りでバリカン山へ到着。この頃には雨も止み、青空さえ広がる天気になり、陸奥湾や青森市も先程の「楢木森山」よりも更に映える美しい眺めとなっていた。二つ目の達成感である

バリカン山の名前の由来は、山自体に頭をバリカンで刈ったような跡があるので、労山会の会員の方がネーミングしたとのこと。勿論三角点もなく、正規の山ではないらしい。よくこういう名前を考えたものだと、そのアイデアにただ感心するばかりである。

さて、バリカン山でしばらくの間景観に見とれ、再び写真を撮り、素晴らしい感動を胸に秘めながら山頂を後にし、途中広場にて昼食を採ってゆっくりと休憩した後に下山開始。途中雨が降ったかと思えば晴れ、そうかと思えば又雨が降り、そんな不安定な空の下、雨で滑りやすい道に細心の注意を払いながら進んで行き、全員無事怪我もなく登山口へ帰還。互いに労をねぎらいながら、満足感、達成感で全員キラキラ輝いていたのが印象深かった。

 これが、山登りの魅力、いや魔力かな、と改めて痛感させられた一日だった。

それにしても、参加者の男性群、そして女性群ともに素晴らしい健脚ぶりで感心しました。次回が楽しみですね。

加者の皆さん、大変お疲れ様でした。私も久しぶりにかなり疲れました。

  次の実技は、「雛岳」です。段々きつくなりますが、又共に頑張りましょう。