七時雨山(登山祭典)         2023年9月3日(日)       H.SHIBUKAWA  H.YAMAUCHI撮影
















57回市民登山祭典「七時雨山」                2023年9月6日 (提出者 C.KUBO) 

山 名:七時雨山(1063m、岩手県八幡平市)

日 付20239月3日(日)

参加者CL S.NARITA SL N.YOKOTA SL K.KUDO SL M.NARITA  他会員17名  一般23名 (計44名) 

コースタイム
   
   (合浦公園7時集合)七時雨山荘 登山口 953→ 1合目1013→ 6合目 休憩 1105

    7合目1120→ 8合目 休憩 1135 →1210 北峰 (昼食) 

1330 900m 休憩 →1445 七時雨山荘

山行記録

予定より20分遅れての登山スタート。少し七時雨にはガスがかかっていて姿が見えない。向かいの田代山・駒木立(こまきだて)はくっきりと姿を現している。1日に7回天候が変わるという名前の由来通りだった。

なだらかな草原の踏跡をたどって木立の湿原を爽快に通り抜ける。途中畑にはたくさんの大根が捨てられたように置いてあり、もったいない等と言いながら横目にながめながら三合目通過。ここからはブナやミズナラの斜面を登っていく。斜面を登っていくと緩い尾根道に入る。

6合目で休憩をとる。7合目の看板は熊がかみきった看板が痛々しくたっている。近年熊が人里に出没して問題になっている。街に現れる度にほとんどの熊は射殺される。山の奥地の荒廃により熊たちの食べ物がなくなっている。お腹をすかせてしょうがなく人里にやってくる。熊は本来森の奥でくらしていて人間になぞ会いたくないはず。

1135、最後の休憩をとるころには一般の方から「あと何分」「あとどのぐらいですか」という声が多くなってきた。滑りやすい坂道が続いたため疲れが出てきたのだろう。私がいつも思っていたことがあったので一般の人に聞いてみた。あとどれぐらいですかと聞かれたときの2択―①まだまだ先があるけどもう少しだよ②正直にまだまだだから頑張ろうと。結果は分かれました。どちらがいいのか結論は出ませんでした。

北峰に到着したが時間が押しているため、南峰は行かないとCLが判断。皆意気消沈。下山1245。下りながら「ここを登ってきたのね」「記憶にない」と言い出す始末。少し笑えた。今回はたかだか七時雨となめ、ストックを持参しなかった。参加者からも、持ってくればよかったとの声が出ていた。

七時雨はバブルのど真ん中のころ、地元の第三セクターが共同でリゾート開発を進める話があったことを思い出した。結果、バブルは崩壊し計画は霧散霧消したのだ。ここが計画通リのリゾートホテルやゴルフ場になっていたらと考えるだけでゾッとする。 

今回の山行は人数が多いのでどうなるかと色々心配したが怪我人なし、途中下山者なしで無事終了した。

最後にこの山にまつわる話をひとつ。

「遡ること2百年、峠を越える旅人あり。一里半上がりて又一里半下る。頂上に鳥居あり。旅人の道を違えざるためとぞ。七時雨を越ゆる時に風激しく。稀にあるところの梢を見るに落葉してぞありける。日に七度時雨るるとて七時雨と名付けたりとなん聞きし」(江戸時代後期の尊皇思想家・高山彦九郎「北行日記」より)。