赤倉岳~乗鞍岳           2023年9月24日(日)             M.MATSUSHITA撮影
















訓練「南八甲田(赤倉岳・乗鞍岳)」              2023年9月26日 (提出者 C.KUBO)

山 名:赤倉岳(1298m)乗鞍岳(1450m

目 的:ルートファインディング・ヤブ漕ぎ

山行日2023924日(日)

ルート:猿倉温泉~旧道~赤倉岳~乗鞍岳~一の沢(ヤブ漕ぎ)~旧道~猿倉温泉

コースタイム9時間21分(休憩込み)

参加者CL N.YOKOTA SL R.MUNAKATA SL M.MATSUSHITA     他8名  (計11名)


山行記録

630 猿倉温泉出発。雲一つない晴天の中、意気揚々スタート。
    南北八甲田の峰々の中で、入山者が最も少ない南八甲田の赤倉岳。人と出会うことはまず無いと言われているが今日は私達のほかに
    7名ぐらい入山しているようだ。

    
旧道から道標のある付近の左側にロープが張られ、またいで超える。枯れ沢のきつい下りを進むと渡渉点に降り立つ。渡渉は二回。
    一回目の矢櫃沢は水量が多かったがどうにか飛び石で越えた。二つ目は硫黄の沢で水は少ない。湿原に出ると左方が赤沼に向かう道、
    右方は赤倉への上りの道。迷うことなく右に折れる。     

805 1116m地点。眼下には赤沼が見える。ここを超えると過酷な急登が続く。大きな岩と沢と急登の戦い。
    途中3か所の湿原は木道がないので最低限の植物保護として踏み跡をはずさないようにする。

905 赤倉岳到着。見晴台へ行ってみると小川原湖、八幡岳がきれいに凛々しく見えた。山頂で景色を堪能した後、乗鞍へレッツゴー!

950 湿原。あまりにきれいな景色だったので皆で乗鞍岳をバックに写真撮影。ここからが勝負所。
    前方に見えていた乗鞍岳は登山道もくっきり見えていたが急登は想像もしなかったので登っていると心が折れそう。でも景色は最高、
    馴染みのある戸来岳、十和利山、そして奥には階上岳、名久井岳と南部の山々がくっきりと見え、その景色が救いだった。

1050 乗鞍岳到着。大岩を背に記念写真と早めの昼食。

1130 出発。大岩の前を進めば黄瀬沼方面。北に下る一の沢コースは大岩の裏に回り込む道。

     沢を下るが足元には岩、頭上には笹や木の枝が張り出す。ヤブ漕ぎの始まりだ。沢の水がほとんど涸れていたのがせめての救い。

     ササをかき分け、ヤブ漕ぎしていると前後左右進めそうもなくなった。今日の山行で最大のピンチ。
    頼りにしていたピンクテープがいつの間にか見えない。テープが下がる枝まで戻って出直すことに。足元ばかり気にしていたのが原因。
    出直すという的確なCLの判断には頭が下がりました。

     太ももプルプルの状態になったころ、ようやく櫛ヶ峰との分岐点、旧道に入る。
    岩とヤブとの闘いが終わったと安堵したものここから旧道6キロを歩くことになる。

1310 松次郎清水。おいしい水で喉を潤し、いざ出発。このころから皆口数が少なくなってきた。疲れとただただ長い道のりを淡々と歩く。

1410 矢櫃橋、少し長めの休憩。

1530 猿倉温泉到着。南八甲田といえば悪路でササが被さった泥んこ道という印象が強いが、苦しい時も辛い時にも、
    共に登る仲間がいることが心の支えになり、無事、縦走を遂げられたのかなと思う。