松森山(EMC)    2023年10月14日(土)     H.SHIBUKAWA H.YAMAUTI撮影















ことしラストのEMC松森山
                                                                                C.KUBO

<メ モ>松森山(十和田市、804m、行程6.6キロ) 

<山行日>10月14日(土)

<目 的>山に親しみ、山の恵みに感謝する

仙人橋から、ブナ林の中赤沼目指して出発する。

松森山周辺には蔦の七沼が存在。蔦沼、鏡沼、月沼、瓢箪沼、菅沼、赤沼…、最後1個が思い浮かばない。誰かが長沼と教えてくれてようやく七沼揃いました。年をとると最後の1つが思い浮かばない。

道すがらサルノコシカケがあり、宮沢賢治のサルノコシカケを思い出し、サルも腰掛けるのであれば私も大丈夫かと思い、恐る恐る腰掛けてみた。私の体重が軽かったのか、こしかけが立派だったのか折れずにほっと一安心。

紅葉には一足早いブナ林の中を歩きながらマイナスイオンをたくさん浴びる。途中湿地帯の悪路もありましたがしばらく歩くと息をのむほどの別世界が見えてきた。

静かな湖面に映える赤倉岳に感動!!青い空と赤沼のコントラストが絶景。若いカップルが手を繋ぎ赤沼に来た。初々しいカップルと赤沼の画は最高でした。

 歩き始めると今度は所々でサモダシ発見。南部ではカックイと言います。つい先日までサモダシとカックイは別のきのこと思っていました。勉強になりました。

ブナや楓に囲まれながら山頂到着。山頂の岩の亀裂に松の根が入り込んでいて自然の雄大さを感じます。絶景と言われる岩の頂上に立つと高田大岳、雛岳が凛々しく見えました。本当に絶景ポイント。

山頂にて昼食をとり出発、途中長沼、菅沼、最後に瓢箪沼(水が少し枯れていて瓢箪の形には程遠い)を散策しながら蔦温泉到着。まさに頂上からは長い道のりを歩きました。

松森山は何かに悩んだり、生きることを見失った時に登る山にふさわしいと思いました。樹々の匂い、間近に見るトチの木の偉大さ,すべてが無になれるそんな山です。

毎年1020日から31日にかけて蔦沼が水鏡となり、紅葉と朝焼けによって真っ赤な世界が広がることで多くの人が訪れます。紅葉の時期のわずかな期間しかみることができないため、早朝入場規制がかかります。今度は是非逆さ紅葉を見に来たいと思いました。

松森山は、明治大正を代表する文人で十和田湖や奥入瀬を全国に紹介した大町桂月もその絶景に魅了されおり、1925年に本籍を移すほど松森、蔦を愛し、この地で生涯を閉じております。大町桂月の気持ちが分かるようなそんな素晴らしい「エンジョイマウンテン」でした。