海岸線踏破 2023年10月16日(月)~24日(火) S.NARITA撮影
海岸線踏破PT第4回【10/16~24 ①川内町まりんビーチ→佐井村長後、 ②大間崎→小田野沢漁港】報告
充実の下北歩行
T.TSUSHIMA
1・2日目は川内川沿いを歩いた。渓流は紅葉が始まって綺麗。が気になることもあった。せっかく造った立派な魚道を魚は通らず、滝まで行ってしまって弱っているという。YOKOGAKIさんが言うように、魚の習性に合う魚道に造り替えてほしい。県道253号は立派な道路で交通量も多い。けれど以前は渓流沿いに細い道と森林軌道があり、度々災害があったと川内ダムの方が教えてくれた。ダム湖を過ぎて野平まで来ると、道端の見過ごしてしまいそうな処に『留魂の碑』があった。碑文を読んで驚いた。ダム建設に伴ってここを去る決意をした36名の思いが記されていた。艱難辛苦の末開墾したこの地を離れた人たちの、重い決断を無駄にしてはいけないと思った。
仏ヶ浦では神秘的な光景に出会った。真っ赤な太陽が奇岩[如来の首]の真上に差し掛かり、まるで蝋燭に火が点ったようだった。
他にも道すがら、見たり聞いたり考えさせられたり、充実の2日間だった。今回も大変お世話になりました。
下北人の親切に感謝
M.TSUJIMURA
下北はジオパークという年代の違う古い地層の自然の豊かな所と新聞で読みました。
奥入瀬渓流や薬研渓流は行きますが川内川渓谷は初めてです。初日渓谷を歩行中古いタイル造りの一部を発見、何者かしばらく会話が膨らみました。
次は野平カルデラ歩行中碑を見つけ読むと、旧満州から樺太に渡り終戦でこの地に来た。出身県の違う集団が力を合わせ開拓に希望が見えた頃、川内ダム建設計画が出され耕作をやめ土地を離れなければならず仲間と別れた。と書かれていた。時の国策により人生を翻弄された人達を思うと切なくなりました。
海岸歩きでは線状降水帯に当たり、1回目は漁港で雨宿り、2回目は自動車修理工場を開放してくれて昼食をとることが出来ました。
出会いと親切を受け感謝の思いです。
まるで『奥の細道』下北バージョン松尾芭蕉の世界、薄れる記憶の中印象に残っています。
トラブルに冷静に対処!
N.YOKOGAKI
大湊のホテルに到着し車を降りたら、なんとレンタカーが「パンクです」と。「予定通りにいかないのでは」と思ったが、結果は余裕で宿に到着。トラブルに感情を乱すことなく適切に対処し、前に進む皆さんには感銘です。
全体として歩行距離が短く、「楽(らく)したかな」という歩行でした。川内渓流の歩行では、「もっと美しい紅葉が楽しめたのに」と残念でした。温暖化の影響ですね。また海岸のゴミ拾いに今回もご協力いただきありがとうございました。温暖化とゴミ問題は現人類の最大の課題です。
海外を歩いたり自転車で横断したりした方は、強靭な精神の持ち主です。知り合いになれて光栄でした。いわゆるツワモノです。「夏草や ツワモノどもが 夢の跡」(松尾芭蕉)。夢をつかんだツワモノですね。また次回会いましょう。
感動の猿ヶ森砂丘!
S.NARITA
初体験1、4回目にして雨に当たる、それも8日間の内半分の4日も。
初体験2、今まで縫道石山登山時通り過ぎていた川内渓谷を少し紅葉は早かったが歩いた。
初体験3、23日24日と猿ヶ森砂丘を歩いたこと。
特に24日は、砂がきめ細やかで、歩くとキュッキュッと鳴いた。
厳冬期、気温の低い高山で雪を踏みしめる時に聞いた音と同じ、砂丘で聞けたのには驚いた、その広さと相まって感動した。
多くの人に見せてやりたいと思った。
わざわざ車を出して我々に雨宿りの場を提供してくれた下北人との交流は温かい人情を実感した有意義で楽しい思い出になりました。
今回もまた、SAKAMOTOリーダーはじめ参加者の皆様には親切にしていただきました。
厚く御礼申し上げます。
歩行記録
10月23日(月) 晴
尻屋崎ビジターハウス→尻屋崎灯台→尻屋崎ビジターハウス(9.1㎞)
東通村岩屋ユーラスエナジー事業所近くの三差路→猿ヶ森ヒバ埋没林
駐車場(10.8㎞)
7時35分、尻屋崎ビジターハウス前で記念撮影し、尻屋崎灯台目指して出発。
草石で舗装道路から砂利道へ、さらに海岸線を歩く、進むにつれ風が強くなる。
9時15分、尻屋崎灯台に到着、休憩後東海岸歩きになり風も止み、コハマギクの群生を写しながら気持ちよく南下する。
社が立っている岸島を過ぎてから尻屋の集落に入り北上し、尻屋崎ビジターハウスに11時15分戻る。
車で県道172号と248号の三差路に戻り、2班に別れT.SAKAMOTO・K.SAKAMOTO・NARITA組は車で東通村岩屋ユーラスエナジー事務所近くの三差路へ移動して11時45分出発、県道172号と248号の三差路で12時20分合流、陽だまりの中昼食休憩。
その後、車で尻労の集落へ行き入口を探して、素晴らしい猿ヶ森砂丘を20分程堪能。
再び車で県道172号と248号の三差路に戻り、2班に別れT.SAKAMOTO・AJISAWA・KASAI組は車で猿ヶ森ヒバ埋没林駐車場へ向かった、残りの4人は13時40分出発、水準点を目印に猿ヶ森ヒバ埋没林駐車場目指してひたすら南下する、14時45分両班交差する。
15時55分4人が猿ヶ森ヒバ埋没林駐車場に到着し合流、ヒバ埋没林を見学し16時30分ホテルへ車で出発、18時30分京華で夕食交流会、至福の時を過ごす。
※私のスマホでの歩行距離は25㎞・39,168歩でした。 (記録 S.NARITA)