海岸線踏破(小田野沢浜→種市海浜公園) 2024年5月21-28   N.YOKOGAKI撮影


































海岸線踏破PT第5回【5/20~28 小田野沢漁港→JR八戸線角の浜駅121㎞】報告

  海岸線の多彩な表情を楽しむ

T.TSUSHIMA 

八戸の港は色々な顔を持つ。煙突から火を噴く工場地帯を出発して少し歩くと、もう漁港だ。観光地蕪島は子育て中のウミネコで犇めいていた。成鳥になれずに亡くなった雛の供養碑があった。天敵に襲われることもあろうが、こんなに高密度で暮らしていたら生存競争も激しいのだろう。岩礁地帯に続く長い長い砂浜は気持ち良かった。海辺の花々も綺麗。芝生に埋もれそうに咲いていたコケリンドウに会えたのは嬉しかった。青森県で最東南端にある階上灯台は芝生が心地いい。ここに立って太平洋から昇る満月と日の出をいつか見てみたい。岩手県に入ると防潮堤が続くようになった。繰り返し津波に襲われてきたことがよくわかった。ゴール近くで地層が見えた。上半分は丸っぽい礫がごろごろ、下半分は粒が細かい砂か泥。境界線が一直線にきっぱり分かれている。層理面が出来た頃何が起こったのだろう。
 今回は海岸線の色々な表情を満喫した。皆さん、今回もお世話になりました。


 津波被害に思いを馳せて

M.TSUJIMURA

 計画概要の『参考』にみちのくトレイルは八戸市から相馬市まで千kmと書いてありました。その一部でも歩いたと思うと感慨深いものがあります。
 歩行できる海岸をどこまでも行くと高い防潮堤の上でした。海と青空が続き下を見ると十年前の津波の跡だろう土地に東日本大震災津波の碑、海難記念碑があり記憶がよみがえりました。とりとめないおしゃべりをしながら歩き続け下を見るとビニールハウスの間に碑が見え近づくと三陸大震災津波記念碑で悲惨な状況が読み取れます。洋野町角の浜では広大な土地に太陽光発電施設があります。
 最終日の車回収の空き時間には里山を目の前にストレッチをしたりカッコーやウグイス、キジのさえずりを聞きながら空飛ぶ鳥と見えない鳥の鳥談義をする。これらの静寂さは帰路に着く私達を励ましてくれました。
 何気なく過ぎ去る日々ですが感想を書くことで元気が出てきました。ありがとうございます。



海岸にゴミがない!

N.YOKOGAKI

 三沢のビードルビーチから海岸歩行に参加しました。太平洋側はゴミがないという話を聞いていましたが、本当でした。たぶん西風と海流で太平洋の沖にゴミは流されているものと思います。ゴミのない海岸は何と美しいでしょう。ゴミのことを考えずに気持ちよく歩行できました。この美しい海岸が永遠に!と願いました。しかし護岸のない自然海岸は一部でした。三沢の海岸も3.11の震災後5メートル以上の護岸が築かれました。
 H10年海岸調査によると自然海岸率は、1位島根県77.17%2位岩手県77%3位鹿児島県73.75%、・・・23位青森県43.71%です。岩手県には海・森・川の政策があります。川との共生を掲げ、盛岡市の中心を流れる北上川を大切にしています。広く護岸し、河原で憩える空間を作り、橋から岩手山を望めます。青森県の環境意識を高める方法を模索中です。お世話になりました。

 

東海岸の美しさに目を奪われる!

S.NARITA

 青森県の東海岸(太平洋側)はゴミの無い砂浜が延々と続いていた。
 これまでの4回の歩行でゴミの多さが目に焼き付いていた私には異様な美しい光景で、素晴らしい青森発見の旅であった。
 半面、美しい砂浜なるが故に津波に遭った碑の多さも目に付いた。
 今迄気にも留めていなかった多くの太平洋側青森県民が犠牲になっていた事実も知った。
 又、六ケ所村泊漁港での回送待ち時間で、イカ釣り船の所有者と話し、近海が獲れないので2人で新潟沖まで行くとの話に漁師の過酷さを思い知らされた。更に傍にいた方からは、名勝地を見た方が良いと紹介されたが、我々が前日通った洞窟の岩だった、残念。
 今回もまた、リーダーはじめ参加者の皆様には親切にしていただきました。 厚く御礼申し上げます。

  歩行記録

5月26日(日) 晴 
 8時、コンフォートホテル八戸→フォレストピア階上前駐車場(26㎞)
 8時45分、青森勤労者山岳会パーティーと合流、Sリーダーを紹介する。
 9時、鳥屋部登山口を青森労山パーティーが先になり階上岳山頂目指して出発。
 9時50分しるし平で休憩、10時50分大開平に到着、満開のツツジを堪能。
 11時30分山頂、八戸湾、八甲田山の遠望等景観を楽しみ、写真を撮り下山。
 12時5分、大開平にて、昼食休憩、青森県産リンゴジュースによる青森労山M事務局長の音頭で乾杯し日本の海岸線を歩く会と青森勤労者 山岳会との交流会を開催する。歩く会メンバーが自己紹介、次いで歩く会に参加している青森労山会員から一言。
  最後にリーダーより、歩く会の沿革を紹介する。日本の海岸線歩きは5~6年後に達成する見込み、今後は①これまで歩いた「美味しい海岸線をつまみ食いする歩行」、②これまでの記録をガイド本として発刊の検討、③次の目標として「中央分水嶺トレイル踏破」を考えている旨抱負を話され交流会は終了した。13時下山開始、14時25分フォレストピア階上前駐車場着。14時35分青森労山パーティーと別れ、はしかみハマの駅へ向かう、14時50分着。リーダーらが車を回送、15時10分はしかみハマの駅を出発。海岸線・舗装道路歩きを繰り返す、浜久保を過ぎて16時5分三陸大津波記念碑に立ち寄り犠牲者のご冥福を祈る。16時50分青森県最東南端の地・階上灯台で記念撮影。17時10分角の浜駅到着、リーダーらが車を回送、途中給油、18時20分ホテル着、19時15分から海鮮居酒屋「浜小家」で夕食懇親会、至福の時を過ごす。
 ※私のスマホでの歩行距離は18㎞・30,901歩でした。                          (記録 S.NARITA