県連創立40周年記念合同登山報告

2012年8月2日提出(提出者1日目 Y.TANAKA 2日目 M.NARITA)

山 名 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳    地域  南アルプス

山行期間  2012年7月14日(土)〜7月16日(月)

参加者名(青森労山)CL S.NARITA SL Y.HANADA SL H.NAKAMURA 他9名  会友 T.SAKAMOTO

 (弘前労山)SL S.SAITOU 他1名  (弘前HC)1名      (計15名)

日程及びコースタイム

7/14 青森IC4:00→弘前IC4:30→16:00戸台口着  仙流荘泊

7/15 戸台口発6:30→7:10北沢峠7:25→9:00仙水峠→10:50駒津峰→11:35六方石→12:45甲斐駒ケ岳山頂13:15→14:40駒津峰→15:40双児山→17:05北沢峠  長衛荘泊

 

山行記録

日目(甲斐駒ケ岳)                     (提出者 Y.TANAKA

三連休とあって戸台口のバス乗り場は登山者が長蛇の列をなしていた。私達は団体扱いで優先的にバスに乗れたが、それでも予定の時間を30分遅れた。登山口の北沢峠は広河原からの登山者が合流しごった返していた。登山口では元会員のSAKAMOTOさんが私たちを待ってくれていた。今晩宿泊予定の長衛荘に一部荷物を預けて725登山を開始する。天候は曇り。林道を10分ほど歩き標識を確認して左の北沢長衛小屋を目指して歩く。小屋手前の河原はカラフルなテントでにぎわっていた。北沢に沿って登っていくとやがて仙水小屋についた。小屋横には蛇口からコーコーと水が出ており、小屋主に一声かけて水をいただいたが、とても冷たくて美味しかった。このあたりから雨がポツリポツリと落ちてきて、天候があやしくなってきた。コメツガやシラビソの樹林帯の中なのでそれほど気にならなかったが、途中、リーダーから天候の回復が望めそうもないのでカッパ着用の指示が出された。それからしばらく樹林帯の中を登っていくと視界が広がり、そこには岩塊が山一面にごろごろとあってその独特の雰囲気に圧倒された。その岩塊の斜面を滑らないように慎重に登っていくとまもなく仙水峠についた。ここからは摩利支天が正面に見えるはずだがガスの中で何もみえない。それでも、休憩している間に白い岩肌の摩利支天が時々姿を見せてくれた。ここから駒津峰までは標高差500mを登らないといけない厳しいコースになる。展望のきかない林の中をひたすら登る。頑張りどころである。ダケカンバからハイマツ帯にかわってようやく駒津峰についた。絶好の休憩場所になっているが、南、中央、北アルプスの山並みは残念ながらガスの中で何も見えなかった。ここでは、5分ほど休憩して山頂に向かう。ここからはやせた尾根道なので皆慎重になって、時々渋滞となる。緊張しながら登り下りを繰り返しようやく六方石につきホッとする。ここからは直登するコースと砂礫コースに分かれるが、私達は右側の砂礫コースをのぼる。時々白砂に足をとられながら削られた細い登山道は滑らないように慎重に登る。最後急騰を登ってようやく山頂に着いた。山頂はガスの中であったが、それぞれに記念撮影をし、昼食をとって30分程で下山を開始する。下山は駒津峰までは登りと同じコースをたどる。途中ガスが晴れて鳳凰山のオベリスクも確認できた。また、後ろを振り返ると甲斐駒が聳え立っていて、あの山頂に登れたという達成感でいっぱいになった。駒津峰からは双児山を越え展望のきかない道をひたすらおりてようやく北沢峠についたのが17時であった。下りてからの生ビールが美味しかった!リーダー、サポートしていただいたSAKAMOTOさんに感謝!感謝です。

(甲斐駒で出会った花々)

イチヨウラン・ミヤマハンショウズル・ミヤマダイコンソウ・コイワカガミ・タカネツメクサ・シロバナヘビイチゴ・ミヤマキンバイ・キバナノコマノツメ・ハクサンイチゲ・ゴゼンタチバナ・etc


県連交流登山報告(仙丈ヶ岳)    2012年8月2日提出 ( 提出者 M.NARITA )

山 名  南アルプス・仙丈ヶ岳(3033m)                     

ルート  北沢峠―大滝の頭―小仙丈ヶ岳―仙丈ヶ岳ピストン

山行期間:7/16(3日目)

コースタイム/16北沢峠4:00→4:0小休憩→三合目5:00→大滝ノ頭(五合目)5:50

小仙丈ヶ岳7:088:40仙丈ヶ岳8:4510:05小仙丈ヶ岳10:30→大滝ノ頭11:03→北沢峠12;15

山行記録

7/16 昨日の疲れはその日のうちにと、疲れた足にご褒美のマッサージ与え、早めに床についた。

夜中目覚めると雨の音がしていた。「朝には晴れているかなあ〜」

3時頃からまわりが動き出し出発の準備がはじまりだした。支度を終え食堂に降りると朝食弁当ときのこ

味噌汁が用意されていた。心のこもったおいしい味噌汁でした。

味噌汁とお弁当を食べる人、味噌汁だけいただく人、私も味噌汁と弁当半分食べスタミナをつけ外に出た。

外は雨は上がっていたがまだ暗くガスがただよっていた。風も無く気温が高く寒くはなかった。

4時、ヘッドランプの明かりで出発!昨日と同じく先頭はCLS.NARITAさん最後はSLY.HANADAさん。

ゆっくり歩きだし、30分で1回目の小休止の合図がCLからでた。「水分補給、衣服調整!」

東の空が明るくなりヘッドランプもここではずした。道は広く歩きやすかったが樹林帯の中は暑い!

三合目に着いたのは5時頃、もうすっかり明るくなっていた。水分補給ぐらいの小休止で歩きだす。

しばらくしてメンバーの二人が体調不良で下山することになった。(「ここからなら降りられる。」本人の

悔しいながらの決断、そしてCLSLとの判断は正しかったと思いました。)

5時、五合目(大滝ノ頭)で小休止を終え出発するがやがてハイマツと砂礫の辺りから雨が強くなり雨具

を着けるがまた樹林帯に入る。時よりガスの切れ間から小仙丈ヶ岳が顔をのぞかせるが仙丈ヶ岳はその向

こう。小仙丈ヶ岳に近づくとイワウメやコミヤマカタバミ、コイワカガミなど植物が顔を出しはじめる。

7時8分小仙丈ヶ岳に着いた。すでに何パーティーもいて賑わっていた。

周りの山脈は望むことはできず一息ついて目指す仙丈ヶ岳に向かった。

小仙丈尾根のお花畑はみんなを楽しませてくれた。赤・黄・白・桃色・紫など心躍る気持ちと厳しい

登りお花は山頂近くまで続き、8時40分仙丈ヶ岳山頂到着!「3033mバンザイ!」

山頂は風が強くガスでアルプスの山脈は見られなかった。「残念!」早目に記念写真を撮り下ること

になった。

山頂を降り小仙丈尾根にくるとガスも晴れ素晴らしい山脈が顔を出した。振り返れば仙丈ヶ岳、

富士山と北岳のツーショット、昨日登った甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山のオベリスク等。花も大パノラマも見

られ大満足でした。ビュースポットで写真を撮りまくり後ろのSLから「あど終わり、さあ出発!」と

号令がかかるほど富士と北岳のツーショットにシャッターチャンスをねらった。

小仙丈登りかえしの岩場はラッシュで少し待ち時間があった。

10時5分小仙丈ヶ岳着。山頂は先客でいっぱい、その中でゆっくりブランチをとった。

10時30分、下山は慎重に、しかし予定より急ぐ速度で(13時のバスに間に合うように)下る。

オオシラビソ(アオモリトドマツ)などの針葉樹林帯に変わり11時3分大滝ノ頭で少し休み、直ぐ

出発。少し緩やかになってきた尾根をひたすら下り12時15分北沢峠に到着した。

県連40周年の記念登山に駆けつけてくれた会友のT.SAKAMOTOさん、2年前の青森労山記念登山剱岳同様

お世話になりました。山仲間の絆が深まり、本当にありがとうございました。

名残惜しい気持ちで12時30分の臨時便に乗り戸台口へと移動、仙流荘で汗を流し、弘南バスで

青森へと向かった。12時間もの車の移動、皆さんお疲れ様でした。

仙丈ヶ岳の花

キバナシャクナゲ・ツガザクラ・ミネズオウ・アオノツガザクラ・ウラジロナナカマド・ハクサンシャクナゲ・シロバナヘビイチゴ・コイワカガミ・コミヤマカタバミ・イワウメ・イワツメクサ・イワベンケイ・ミヤマシオガマ・ミヤマキンバイ・ミヤマダイコンソウ・ミヤマタネツケバナ・キバナニコマノツメ・オヤマノエンドウ・チングルマ・ゴゼンタチバナ・ハクサンチドリ・ハクサンイチゲ・グンナイフウロ・クモマナズナ・etc