個人・雄鉾岳

2011611日(土) 北海道二海郡八雲町鉛川  CL K.HORIKI 他1

コースタイム  曇り時々晴れ、山頂稜線部ガス

登山口山小屋(6:45)〜金ヶ沢出合(9:00)〜最終水場(9:20/30)〜雪渓上(10:10)〜落石ルンゼ下(10:40)〜海見平(11:00/05)〜雄鉾岳(11:15/12:20)昼食〜海見平(12:35)〜下の平(12:45/13:20)山菜採り〜ルンゼ下(13:40)〜雪渓上(14:00)〜最終水場(14:30/40)〜金ヶ沢出合(15:00)〜マクンベツの滝(16:30)〜登山口(16:40)

山行記録  前夜は登山口にある八雲ワンダーフォーゲルが管理している山小屋(事前に鍵を借りる、同時に協力金1人1,000円支払)に宿泊した。旧八雲鉱山郵便局舎で電気はないが内部はきちんと整理されており、何と室内クライミング板もあり、八雲高校山岳部も部活で利用しているようだ。水道は沢水のため、沸かして利用する。夕方は明るいうちに買い出した食糧で食事ができた。(水道流しに不気味なカマドウマがたくさん出てきて気持ちが悪い)

翌朝は天窓が4時前から明るくなり、朝食の後、しっかり掃除をして鍵を掛けて小屋を後にした。登山口の名簿は今シーズンはわずか数名の入山者しかおらず、途中で道が不明になり引き返した人もいる。登山口には八雲高校山岳部が開削した雄鉾岳の全貌が見渡せる満願展望台登山口もすぐそばにあるが道はすでにフキなどに覆われていて大変そうだ。

さて登山道は沢に降りるまでは樹林を行くが、ここもフキなどが被さっていてすぐに朝露で靴が濡れていく。沢すじに下り、少しでマクンベツの滝を巻いたところで沢を渡るが水しぶきが大きく靴のまま入る。ここまでは以前からの道で、この先いよいよ沢すじ大崩壊ルートに一変する。大きく巻くところで赤テープを見間違い10分程度ロスをする。大岩の間を縫うところでもルートが分からずわきの樹林帯に入って巻き、時間がかかる。ようやく金ヶ沢出合から昔の沢ルートになるも、赤茶色の温泉成分やコケで大変滑りやすい。

最終水場でおいしい水を詰め、いよいよこの先の雪渓に挑む。まだ固雪が豊富で冷気が出ている。ツボ足なのでキックで登り、上部は夏道が出て、そこを歩く。上は断崖下のトラバースで、四肢を使う落石ルンゼからロープ数か所で一気に稜線まで高度を上げる。海見平から一足で山頂に着き、ブヨの中昼食にした。帰りの雪渓はかかとを使い、沢ぞいでは行きと同じようなところでわきの草つきを巻き時間を要した。一日非常に疲れた山だった

反省と教訓)年ごとに沢ぞいルートの荒廃が進んでいるので、山行の困難度が高まっているため、単独での入山は危険である。またブヨやハエなどがこの時期大変多い

植物/花 サンカヨウ、ニリンソウ、ハクサンチドリマイズルソウ、サクラソウ、エゾエンゴサク、イラクサシラネアオイ、ヨブスマソウ(ボンナ)